理由もなくこればかり聴いてしまうCDのコーナー

CDはたくさんあるのですが、なぜか、いつもこればかり聴いてしまうCDを紹介します。

 

 

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クリスマスアルバムのコーナー    2005年船 井幸雄オープンワールドの感想
                       

 

101::The Best of Roy Buchanan,    
  ロイ・ブキャナンのベストです。

彼はブルースギタリストです。

「The Messiah will come again(メシアが再び)」が聴きたくて持っています。

ものすご〜く、良いです。
ギターでの歌い上げの極地です。サンタナの「哀愁のヨーロッパ」を越えているのではないでしょうか。
サンタナはエフェクターで攻めていますが、ロイはテクニックで攻めています。※バイオリン奏法がすごいのです。
※ボリュームを小指で操作しながら弾く奏法。小さい音から大きい音へすることで、弓で奏でたバイオリンのような音が作れます。

ちょっと間違うと、「メリージェーン」のような音作りの世界ですが、とても良い曲です。オルガンなどのシンプルな伴奏が哀愁感を深めています。

ドラムにはフェイザーか何かのエフェクトがかかっているようです。シュルシュル音が回っています。

ちなみにこのCDは、オーストラリアのPolyGram社製です。1982年発売です(オリジナルLPは1973年らしい)。
この人のCDをずっと日本では見かけませんでした。日本ではやはり多くは売れないのでしょう。オーストラリアでは人気があるのかもしれません。

ちなみに、これからしばらくギター特集なので書きますが、エレキギターは政木和三さんが発明したのが世界初のようです。アメリカでは、いろいろなことが言われているのでしょうが。

 

102:BREEZIN', GEORGE BENSON    
  ジョージ・ベンソンの「ブリージン」です。
テーマの「ブリージン」は有名な曲ですので、知っている方が多いと思います。

私がこのアルバムが好きなのは、「マスカレード」が良いのと、全体的に移調感にとんだコード進行と軽やかなストリングスのせいだと思います。

しかしアナログにあったあの軽やかさが、CDでは出ません。
写真はリマスターされた最新のものです。
いくつかアデシショナルトラックも加わっています。

確かに以前のものよりは、良くなったように感じますが、もうひとつです。しかし構いません。これはこれで良いのです。

ここでの「マスカレード」はとても好きです。

大抵歌物と言うのは、本家が一番良いとされます。実際そういうことが多いですし、私も、本家が一番と思うことが多いです。
しかし、こんぼ曲についてだけは、「レオン・ラッセル」バージョンはいまひとつ好きになれません。と言うわけで持っていません。
その内、好きになるかもしれません。

CDの音でひとつ考えるのは、低音域の処理というものです。まず、bitレートのぎざぎざがなくなっての話ですが、低域が無用に多いので、音がさんまんになっているとも考えられます。低音が低い周波数までたくさんの音量で出ている場合、まずしっかりとしたスピーカーで、それをしっかりと設置し、しっかりした部屋の環境で聞かなくては耳に聞こえてきません。またそうすると自然に高音域もよくなるのですが。
CDは周波数特性で言えば、低域に関しては、レコードよりも簡単に収めることができます。

それは、レコードの場合、安いプレーヤーだと、あまり低域が元気だとトーンアームが跳ねて、飛んでしまい、針や、レコード自体を傷つけることになるので、マスタリングの過程であまり元気な音がしないように調整しなくてはいけない、というか、調整することが多いのです。

すると必然的に低音域が減ってきます。ですので、逆に低音を聞くために、アナログだとアンプやスピーカーがより大事になってくるのですが、高音を聞くためには、それほど多くの苦労は必要ありません。

また低音が鳴っていても、もやもやして輪郭のはっきりしない低音の場合、高音もそれにつられて切れがありません。

CDは低音を低い周波数まで入れ過ぎなんではないか?という仮説が立ちます。
通常のスピーカーの設置パターンで、音像全体の邪魔になってしまうような低い低音域は、ひょっとしたら削ったほうが良いのかもしれません。本当のところはどうだか分かりません。

103:Living insaide your love, Gerge Benson    
  これは、好きなアルバムです。
CDになっているものだけで言えば、「ブリージン」よりも良いので、一番好きです。

これを聴いていて思うのは、「ブリージン」は、もっぱらストリングスの抜けがなくなっている、ということです。レコードでは、もっと抜けていたのですが。比べてこちらは良いです。抜けていて、包み込むようなストリングになっています。マスタリングは上のものの方が、新しいのですが。

テーマの曲はフュージョン・アコスティックギター奏者のアールクルーの名曲です。ここでもゲストでさんかして、ソロを取っています。
この2人は共演しているアルバムもあります。

ここではベンソンは、アイバニーズのベンソンモデルを弾いています。上では、まだアイバニーズと契約していないころですので、ギブソンのフルアコです。今、思い出せないのですが、誰か、有名なギタリストの名前の入ったモデルだったように思います。タル・ファローだったかだれかです。

ここでは「Soulful Strut」、「A Change is come」、「Unchained Melody」の3曲が良いです。「Soulful Strut」のみ、ギターインストで、後は歌物です。

やっぱり、ここでのストリングスは上のより、良いです。アナログに近いようです。

     

 

 

104::Wes Bound, Lee Ritenour    
  リーリトナーです。

名ギタリスト、ウエス・モンゴメリーのトリビュートアルバムです。
”バウンズ”とは、良くシャッフル調の曲につく言葉です。

このアルバムは、仕事帰りデパートのレコード屋さんに寄った時に、お店でかかっており、すぐ購入しました。その曲は、3曲目の「4 On 6」という曲です。4ビートでギターにブラスとオルガンがからみ、なんとかっこいい曲だと思いました。

ここで紹介しているのは、最近出たリマスターされたものです。
以前持っていたものは、知り合いに貸して、返してもらいに渋谷の居酒屋へ行った時、そのまま、忘れてきてしまいました(笑)。

このアルバムのおかげで、しばらく箱物ギターにはまってしまいました。

ちなみに、モンゴメリーさんですが、良く昔のアメリカ映画の吹き替えでモンゴメリーとは言わずに、「モントゴメリーさん、モントゴメリーさん.......」と出てきていたのを思い出します。
モンゴメリーの方が近いと思います。

   

 

105:PLAYING THE HITS FROM THE MOTOR CITY,
SPIRIT TRAVELLER,
   
  ギターが4人いる臨時編成のバンドによる、モータウンのヒット曲集です。
ギターは、エリック・ゲイル、フィル・アップチャーチ、ワー・ワー・ワトソン、デビット・T・ウォーカーの4人です。
ベースは、James Ja,erson. Jr(詳しく知りません)、ドラムはJames Gadson(詳しく知りません)です。

使用ギターまでクレジットに書いてあります。

エリック・ゲイル:Heritage、

フィル・アップチャーチ:Ves tax UP-1

ワー・ワー・ワトソン:Gibson L-5

デビット・T・ウォーカー:Artex

アンプや、弦まで書いてある人もいますが、大変なので書きません。

曲は「ooo Baby Bay」、「You've really got a hold on me」などが入っています。

演奏よりも、メンバーがすごいので、聴いてしまいます。

 

裏です。
エリック・ゲイルしか、顔は知りません。

後はギターで、判断するしかありません。

右端がエリックです。
いかにも、Heritageという色のギターです

右2番目が、L-5のような気がします。色があまりL-5にない色ですが。すると、ワー・ワー・ワトソンでしょうか?

左2番目が、フィル・アップチャーチでしょうか?

すると、左が、デビット・T・ウォーカーということになります。なんとなく、Aという文字がギターヘッドに見えるような気がします。

1993年の作品です。

 

 

106:SLIPPIN' IN, Buddy Guy    
  バディ・ガイです。
ブルース好きの方には何も説明の必要のないギタリストです。
1994年の作品です。

彼を聴き始めたのは、この下のエリック・クラプトンの作品を聴いたのが、きっかけでした。

以前から、スティーブ・レイボーンのギターなどを聴くにつれ、「良いな」と思っていたのですが、特にブルースギターのアルバムを購入しようとは思っていませんでした。

しかし、クラプトンのブルース集があまりに良いので、購入したのがこれでした。

良いです。
何かをすっきりさせてくれます。

その後いろいろブルースギターのアルバムを聴いてみましたが、私にはこれが良いです。

曲はほとんど全て3コードです。

おそらく、一番良い時期に一番向いているアルバムに当たったのだと思います。 会社の仕事が楽しかったように覚えています。

 

107:FROM THE CRADLE, Eric Clapton    
  エリック。クラプトンのブルース集です。
前述の通り、1994年の作品です。

このアルバムにあわせたコンサートも行きましたが、コンサートが先か、購入したのが、先か良く覚えていません。

ただやはりコンサートでのギターソロのほうが良かったと記憶しています。

アルバムでは、コンサートに比べると押さえ気味です。

私はクラプトンも、クリームもそれほど好きではなかったのですが、このアルバムは大好きです。

クラプトンのアルバムもクリームのアルバムの所有してはいますが、ほとんど聴きません。

なぜ、このアルバムが好きかと言えば、ブルース系でも、いつものクラプトンのように、比較的音数少なく弾くのではなく、このように派手に弾いてくれるのが好きだからでしょう。

     

 

108:CONCERT FOF GERGE    
  ジョージ・ハリスンのために行われたコンサートです。

ラヴィ&アヌーシュカ・シャンカール、モンティ・パイソン、ジョー・ブラウン、エリック・クラプトン、ジュールズ・ホランド、ジェフ・リン、ポール・マッカートニー、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、ビリー・プレストン、リンゴ・スター 、ゲイリー・ブルッカー(プロコル・ハルム)、ジュールズ・ホランド、クラウス・ヴーアマンなど多くのアーティストが参加しています。

基本セットのメンバーは、以下のような顔ぶれです。

エリック・クラプトン、ジェフ・リン、ダニー(ジョージの息子:アコースティック・ギター)、ゲイリー・ブルッカー(キーボード)、ジム・ケルトナー(ドラム)、レイ・クーパー(パーカッション)、マーク・マン(スライド・ギター)、ジム・ホーン(アルト・サックス)、トム・スコット(テナーサックス)、クラプトンのバンドのメンバーなど。

日本盤は7,350円(税込み)と大変高いです。
外国では、定価$24.98で、現在なら、$22.99(Amazon:2004.11.06)で購入できます。
外国ものは、リジョン・コードが異なりますので通常は日本のプレーヤーで見ることはできません。
期間限定で、2004年11月3日発売で、6000円で出るようですので、興味のある方は買われると良いと思います。

当初、あまり高いので、CDにしておこうかと思いました。
結局、DVDのほうが曲数が多いですので、DVDにしました。
DVDもオーディオアンプに繋いでありますので、画面を出さなければ、CDと同じように音のみ楽しめますので、それはそれで良いのだと思います。

以下は私の収穫です。みなさんは、どう見たでしょうか?

1:プロコルハルムのゲイリー・ブルッカーが歌う「オールド・ブラウン・シュー」が見れたことです。
私はプロコルハルムの「青い影」が大好きです。最近なぜか聴かなくなりましたが、小学生の時から気になってしかたのない曲でした。
私が小学生4年生くらいで、初めて買ったソニーのラジカセで録ったテープにしっかり入っています。
しかし良く考えると動く映像を一度も見たことがありませんでした。
しかし予期せず見たDVDにそのテロップと姿が出てきた時は、とてもうれしかったです。

2:トムペティの「タックスマン」が良かったこと。
あれを見ていると、臨時編成のバンドといつもやっているバンドの違いのようなものが良くわかって為になりました。
全編基本的に臨時編成のバンドなのですが、その中で見ると、やぱっり、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズはまとまりがありました。

3:動くトム・スコットが見れたこと。
タクシードライバーのアルトサックスを吹いている人です。動いているものを初めてみました。

4:リンゴが明るく元気だったこと。理由なくうれしかったです。

5:ポールが出てきたら、バンド全体に緊張感が走ったこと。
「ああやっぱり、ジェフ・リンですら、ポールと一緒だと緊張するんだなぁ。うれしいなぁ」と思って見ていました。
アマチュア時代のアイドルグループ、ビートルズのポールです。一緒に仕事をしたことがあるとは言え、コンサートで共演するのは初めてでしょう。うれしいに決まっていると勝手に思っています。

6:「サムシング」の演奏で、ポールがピアノを弾いている目の前で、ベーシストがベースを弾くのを見て、「なんかうれしいな」と思ったこと。
あれはクラウス・ヴーアマンではないと思いますが、「もしあれが自分だったらうれしいな」と勝手な空想に入っていました。
「もし、ポールの前で、ポールのフレーズを弾くことなんかあったのなら.........」ということです。
あのベース奏者だって、子供の時にビートルズを聴いて、ベーシストならポールのコピーをしたのではないかと思うのです。
特に「サムシング」のベースフレーズは、名作として有名です。

7:ジョージの息子ダニーが、ポールと目を逢わすのを照れていたこと。
嫌がっていたと見る向きもあるかもしれませんが、私は照れていたのだと思います。

8:ビリー・プレストンの歌がうまかったこと。Dont't let me downや、Get Backでローズピアノを弾いている人です。
ただうれしかったです。

9:「ワーワー」の演奏が良かったこと。
ただうれしいです。

こんな感じです。これは、基本的に見てしまう理由ですね。

収録曲は以下のような感じです。

2枚組みで、劇場公開バージョンと、フルバージョンが入ってます。
曲数など若干違います。フルバージョンは以下の通りです。

1:サーブ・シャーム
2:シタール・ソロ〜ユア・アイズ/アヌーシュカ・シャンカール
3:ジ・インナー・ライト/ジェフ・リン&アヌーシュカ・シャンカール
4:アルパン/指揮:アヌーシュカ・シャンカール
5:シット・オン・マイ・フェイス/モンティ・パイソン
6:ランバージャック・ソング/モンティ・パイソン
7:アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー/ジェフ・リン
8:恋をするなら/エリック・クラプトン
9:オールド・ブラウン・シュー/ゲイリー・ブルッカー
10:ギヴ・ミー・ラヴ/ジェフ・リン
11:ビウェア・オブ・ダークネス/エリック・クラプトン
12:ヒア・カムズ・ザ・サン/ジョー・ブラウン
13:ザッツ・ザ・ウェイ・イット・ゴーズ/ジョー・ブラウン
14:ホース・トゥ・ザ・ウォーター/ジュールズ・ホランド&サム・ブラウン
15:タックスマン/トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
16:アイ・ニード・ユー/トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
17:ハンドル・ウィズ・ケア/トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズw/ジェフ・リン&ダニー・ハリスン
18:イズント・イット・ア・ピティ/エリック・クラプトン&ビリー・プレストン
19:想い出のフォトグラフ/リンゴ・スター
20:ハニー・ドント/リンゴ・スター
21:フォー・ユー・ブルー/ポール・マッカートニー
22:サムシング/ポール・マッカートニー&エリック・クラプトン
23:オール・シングス・マスト・パス/ポール・マッカートニー
24:ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス/ポール・マッカートニー&エリック・クラプトン
25:マイ・スウィート・ロード/ビリー・プレストン
26:ワー・ワー/エリック・クラプトン&バンド
27:夢で逢いましょう/ジョー・ブラウン
28:クレジット

1では、ラヴィ・シャンカールの娘のアヌーシュカ・シャンカールが指揮をし、インド音楽のメンバーにクラプトン、管弦楽団などを加えて、演奏をします。そこでの彼女のインタビューが面白いです。
彼女は、西洋音楽のような指揮をするのですが、
「インド音楽を西洋のアーティストに伝えるのはむつかしいです。西洋音楽に直すと、7/10拍子(不確かなので確認したら書き直します)だんなてことになってしまうのですから」
というような内容のことを言っています。

この言葉の正確性は50%なので、後日、次に見る時に確認して、書き直します。
要するに、「西洋音楽にはまらない物だって、世の中にはあるのよ」ということが言いたいのです。
あるいは、そのはまらないところを「なんとかやってみせましょう」という音楽人的な心意気がうれしいのです。

 

高いことは高いですが、見ざるを得ない作品です。

http://www.concertforgeorge.com/ のTrailers/Downloadsで、動画を見ることができます。

 

追記:ジョフ・リンのインタビューで、「ジョージの書くインド風の音楽の表紙をとると、17/53拍子になる」というのがありました。
上のアヌーシュカ・シャンカールの件は私の勘違いかもしれません。
また、追記します。


 

109:duets, Frank Sinatra    
  フランク・シナトラです。
1993年の作品です。
参加アーティストの名前を見た時、「買い」だと思って買いました。曲目とデュエットしているメンバーは以下の通りです。

1.The Lady Is A Tramp (Duet With Luther Vandross)
2.What Now My Love (Duet With Aretha Franklin)
3.I've Got A Crush... (Duet With Barbara Streisand)
4.Summer Wind (Duet With Julio Iglesias)
5.Come Rain Or Come Shine (Duet With Gloria Estefan)
6.New York, New York (Duet With Tony Bennett)
7.They Can't Take That Away from me(Duet With N.Cole)
8.You Make Me Feel So Young (Duet With C. Aznavour)
9.Guess I'll Hang My Tears out to Dry/ In The Wee Small Hours Of The Morning(Duet With Carly Simon)
10.I've Got The Wordl on a String(Duet With Liza Minelli)
11.Witchcraft (Duet WithAnita Baker)
12.I've Got You Under My Skin (Duet With Bono)
13.All The Way /One For My Baby(Duet With Kenny G)

しかし、初めはなぜか、好きになれませんでした。
それはなぜかと今思うと、レコーディングの際、一緒にいなかったのではないか?と余計なことを考えたからのようです。
ご存知の通り、今はほとんどのレコーディングがマルチ・トラックレコーディングですので、忙しい人が参加する時などは、その人だけ、あらかじめ録音されたトラックにあわせて、別に録音するのが普通です。

ナタリー・コールがナッキン・コールとデュエットしているものや、ケニーGが、サッチモとデュエットしているものなどの例を聴けば分かると思います。しかし、このケースでは、生での演奏は無理です。
レスポールや、パティペイジの場合はマルチトラックではなく、本当の意味での重ね録りのようですが。

そうすると、せっかくのこのメンバーの作品が、とてもつまらない物に思えてしまったのです。
やはり、これだけのメンバーですので、シナトラとスタジオで顔を見合いながら、目で合図したり、笑ったりして、レコーディングしたものであって、初めて聴いて「うれしい」という感情が浮かぶのです。

実際のところは、分かりません。一緒に録音したかもしれませんし、別々に録音したのかもしれません。

というわけで、「これは、一緒に録音したに違いない。みんなシナトラに会いたいに決まっているし」と思うことにしました。
根拠はありません。とすると、不思議なもので、この作品が好きになり出したのです。

一番好きなトラックは、トニー・ベネットとの「ニューヨーク・ニューヨーク」です。妙なずれかたをしてるのが、面白いです。別々に録音したらな逆に、もっと合うまで録り直ししたことでしょう。


「ニューヨーク・ニューヨーク」と言えば、ここでも「I've Got The Wordl on a String」でライザ・ミネリが登場しています。

「I've Got a Crush On You」では、バーバラ・ストライザントとも歌っています。

Guess I'll Hang My Tears out to Dry/ In The Wee Small Hours Of The Morningでは、カーリー・サイモンです。

このアルバムでのシナトラの歌声は健在です。

今気がついたことですが、ビッグ・バンドには、またトム・スコットが参加しています。

演奏として、一番しっくり来るのは、ケニーGとの「All The Way /One For My Baby」ですね。やはりシナトラには独特な間合いがあるのでしょうか。

ところでテインパンの「Jackson」を聴くと、シナトラの「Bad Bad Leroy Brown」を思い出します。さほど似ている曲ではないのですが、何か共通項を感じてしまいます。

 

110:KENNY G LIVE,    
  ケニーGのライブです。

この人は作曲も自分でする人です。

今CDがかかり始めましたが、この人の音を聴くと、アルパチーノの映画「フランキー&ジョニー」が思い浮かびます。

この映画は非常に音に気をくばっている映画で、2チャンネルステレオで聴いても、それは良く分かります。

ちょっとした合間の音使いや、選曲が心憎いのです。

ドビッシーの「月の光」なども効果的に使われている映画ですが、そこにケニーGの「SONGBIRD」も登場します。

この人の独特な音が、私にはあの映画を思い出させるようです。

さてこの作品ですが、スタジオものよりどこか聴きやすいのです。

なぜでしょうか?

リバーブのかかり方がスタジオものと異なりますので、そのせいかもしれません。

ライブに有り勝ちな、スピードが速くなっている、ということは特にないようです。

聴いていると、不思議に明かりを落としたコンサートホールのステージ方面に、引き寄せられているイメージの自分を感じます。
となると、やはりこの録音のせいかもしれません。
ステージに引き寄せられるのは、それをイメージさせるジャケットのせいかもしれません(実際は写真のものより、暗いです)。

スタジオものより、お薦めできます。

「Don't Make Me Wait For Love」には、前述のマイケル・ボルトンがゲスト参加しています。

 

ケニーGがブレイクしたのは、あるテレビ出演がきっかけだと読んだことがあります。
テレビ出演が決まった時、スタッフは、
「折角の機会なんだから、売れるために歌物にしたほうが良い」
と薦めたそうです。
しかし彼は、お気に入りのインストナンバー、「SONGBIRD」を演奏しました。
その曲が人気を呼び、今の彼があるそうです。
この話しを聞くと、先のバーバラ・ストライザントの話を思い出します。

クドイようですが、もう一度書いてしまいます。

バーバラ・ストライザントOff The Recordでのインタビュー:

『新人への助言をしてもいいですか。既成の概念をこわがっちゃいけません。
「だめよ、そんなことしちゃ」という人は必ずいます。
※スティーブン・ソンダイムの台詞にあるように、「連中が聞きたいのは繰り返しだけ。気に入るのはすでに知っていることだけ」なんです。自分独自のことをやらなくちゃね。
商売になるかどうかは一般大衆にしかわからない。
なんだかだと操られて、自分じゃないものをやらないこと。
人間一人一人独特なんだから。
私は真実を利用するのが大好きだし真実は売れる。もっとそれに気がつく人が増えるといいんだけれど』

※スティーブン・ソンダイム
ブロードウェイ・ミュージカル"Westside Story"(57年上演、61年映画化)の作詞で世に認められる。
作曲にも大変な力量を持ち数々のミュージカルを書く。ロジャース、ハマーシュタインらを継ぐ作家として高い評価を受けている。

 

 

 

111:CLASSICS IN THE KEY OF G, KENNY G    
  ケニーGのスタンダード・バラード集です。
選曲のセンスが好きなので、記載します。
1. Summertime -
2. The Look Of Love
3. What A Wonderful World
4. Desafinado
5. In A Sentimental Mood
6. The Girl From Ipanema
7. Stranger On The Shore
8. Body And Soul
9. Round Midnight
10. Over The Rainbow

1では、George Bensonがゲストで加わっています。

3では、ルイ・アームストロングの演奏にオーバーダビングして、共演を果たしています。

このパターンは、ナタリー・コールとナッキン・コールの「アンフォアゲッタブル」以来流行のようです。

選曲が良いので、しばしば聴くのですが、ケニーはオリジナルを演奏している方が良いように感じます。
レコーディングにはわざわざフェンダーローズピアノを用意し演奏したようです。クレジットに出てきます。
今は作っていない楽器ですので、大抵はローズピアノ風またはローズピアノをサンプリングした電子ピアノ、シンセを使うことが多いのですが、こだわりを感じます。入手ができるのなら、これ位のこだわりは良いのでしょう。

選曲が好きなので聴くということは、演奏もさることながら、やはりメロディラインが好きなのでしょう。

1999年の作品です。

日本盤のみ「イパネマ間の娘」のインストバージョンがボーナストラックになっています。

この「イパネマの娘」は、ジョアンとアストラッドの娘のベベル・ジルベルトが参加しているボーカルバージョンも入っています。コードも若干変更して演奏されています。ちょっといつものイパネマとは違う感じがあります。

 

112:PEARLS, DEVID SANBORN    
  1995年の作品です。

どうも、1994,1995年くらいの作品で好きな物が多いようです。

これは、サンボーンのスタンダード・バラード集です。
上のケニーと比べるため、曲目を載せます。

1. Willow Weep for Me
2. Try a Little Tenderness
3. Smoke Gets in Your Eyes
4. Pearls
5. For All We Know
6. Come Rain or Come Shine
7. This Masquerade
8. Everything Must Change
9. Superstar
10. Nobody Does It Better

10曲目はカーリー・サイモンでヒットした曲です。007か何かの映画に関係がある曲だったように記憶していますが。あまりこういう趣のアルバムに取り上げられることの無い曲です。めずらしいです。

8曲目も、もはやスタンダードとなりましたが、あまりムードものに取り上げられることはないです。

全体的に彼のサックスのバランスがやや大きめです。
ドラムはスティーブ・ガット、キーボードはドン・グロルニックです。2曲目のみ、ピアノはケニーバロンがソロを取っています。

とレコード評みたいなことばかり書きましたが、これはどこかの評論んを読むときっと書いてあることです。

このアルバムは好きです。
バラード集としては、ケニーGよりどこか良いような気がします。ケニーのサックスのくせは、きっとスタンダードより、オリジナル作品に向いているように思います。と言うよりも、自分の音で一番映えるメロディを作っているのではないでしょうか?

先述した「歌物はオリジナルシンガーのものが一番良い」もこの理屈によるものだと思います。自分の声質に一番あっているメロを作っていると.......。

サンボーンもオリジナルはたくさんありますが、きっと音色に特色はあるものの、フレーズなどの特色は、あまり曲を選ばないのかもしれません。スタジオの仕事が多いのも、そこらへんに理由があるかもしれません。

 

 

 

113:The BEST OF SANBORN, DEVID SANBORN    
  デビッド・サンボーンのベストです。
この人の録音は好きです。

しまった低域、キリとした高域です。
独特なビブラートで、多くのアーティストのアルバムに参加している、売れっ子アルトサックス奏者です。

彼が多重録音で行う「一人ホーンセクション」はジョージ・ハリスンの「サボイ・ストラッド」のブラスセクションを思い出させます。

「Carly's Song」はカーリー・サイモンへ捧げた曲です。
良いバラードです。ちょっと10CCを思わせるようなコーラスが付いています。

このアルバムがリリースされたのは1994年です。

ケニーGと比べると、こちらの方が、都会的なサウンドを感じます。
特にアメリカを念頭に置くと、そう感じます。

しかし、ここの所自分なりにアメリカを観察していますと、人が以前のアメリカ的ではなく、柔らかくなってきたような気がします。
日本的とでも言うのでしょうか。
ヨーロッパ、オセアニア的と言うのでしょうか。

ハワイはワイキキを離れますと、以前から東洋的と言うのですか、「良い人」が多かったですが、そういう雰囲気を持った人がアメリカでも増えてきたように私は感じます。

そういう意味では、ケニーGの方が後発ですので、より今に近い「都会的」を表現しているのかもしれません。
ケニーGのサウンドは”棘”がほとんど感じられません。
サンボーンは好きではありますが、1970〜1990年代くらいの映画に出てきてもおかしくないようなサウンドです。そういう都会ぽさを持っています。

 

114:WINRLIGHT, GROVER WASHINGTON,JR    
  1980年の作品です。

ドラムス・スティ−ブ・ガット、ベース・マーカス・ミラー、ギター・エリック・ゲイル、キーボード・ポール・グリフィン、ボーカル・ビル・ウィザースのです。ビルは、クルセイダーズの「Soul Shadows 」でも有名です。

グローバー・ワシントンJRは、サックス奏者でイージーリスニングジャズのアルバムをたくさん出しています。後期には4ビート、アコスティックものも出していました。

この作品も「なんとなくクリスタル」に出てきたでしょうか?記憶があいまいで良く分かりません。

いずれにしても、一見おしゃれな音楽ではありますが、内容はなかなかのものです。

ここでは、キーボードはローズピアノが使われています。ヤマハのDX-7というシンセサイザーが発売されてからキーボードの世界は大きく変わって行きますが、それは1983年の発売です。

今聞いても、私には古さを感じさせません。とても良い作品です。

どうして古さを感じさせないのでしょうか?
メロディライン、コード進行などの曲に関わる部分かもしれません。確かに今作ってもこのような作品があってもおかしくありません。
使っている楽器のせいでしょうか?それも間違いではないと思います。
しかし、どうもそれだけではないようです。

この手の音楽の進歩が止まってしまったのでしょうか?
ひょっとするとそれはあるかもしれません。
この音楽はジャンル分けするとフュージョンとか、クロスオーバーとか言われるものです。

そして、その中でも、口当たりの良さを残した部類のものです。
その手のものは、確かにこれ以上進歩できない可能性もあります。
サウンド的に、これ以上凝ってしまうと、口当たりが悪くなります。軽さが失われてしまいます。
コードのテンションを強めるなど、音楽的に難しくしてしまうと、やはり口当たりが良くありません。


となると、イージーリスニング・フュージョン、しかも都会の夜を恋人と過ごすためのもの、と定義できるとすれば、、これは完成形なのかもしれません。完成形でなくとも、ほどそれに近いものであるということは言えると思います。

そして、そういう音楽を作ったサックス奏者は、後年、4ビート、アコスティックに戻っていきます。
私の知っている限りの感想では、以前より、とてもパワフルな演奏であったように感じます。
楽しんでいたのではないでしょうか?

一番上にまで行ってしまったら、大胆な方向転換をするか、がまんして、同じようなものを作り続けるか、のどちらかなのだろうと思います。

良くある話しですが、たとえば、アートブレイキーはクラブでほぼ毎ステージ「モーニン」を演奏しなくてはならなかったそうです。一時、アートブレイキーのものとで、修行していたピアニストの益田幹夫さんが、そのようなことをTVか雑誌で言っていたように覚えています。

同じことをやり続けるか、変化するか、あるいはアーティーショーのように早くやめてしまい第二の人生を歩みだすか。
同じことをやり続けることをがまんしてやる、というのは、一見良いようですが、どうも本当はいけないようです。

やり続けることに「楽しさ」を感じられるか、変化することに「楽しさ」を感じられるか、第二の人生に「楽しさ」を感じられるか、ということなのではないでしょうか?
あるいは「楽しい」までいかなくとも、苦ではないので、続けながら他に「楽しさ」を求めようというのもありかもしれません。
ビーチボーイズなんかは、どれなのでしょうか?
「ペットサウンド」で少し無理をしたからでしょうか、その後は「夏」、「アメリカ」、「サーフィン」、「青春」というようなイメージで長年づっと続けています。
ディスコブームでは、ポールマッカートニーも、ストーンズすら、ディスコアレンジを取り入れたのに、ディスコにはなりませんでした。

がまんしているのでしょうか?楽しんでやっていてくれているのでしょうか?


私の想像としては、楽しんでやっています。理由は楽しくなければ、続けられる訳がないからです。

 

115::NIGHT & DAY, CHICAGO    
  シカゴです。1994年12月、1995年1月の録音です。

ビッグバンドジャズを演奏しています。

かなり効果的にエレキギターが使われていますので、そこらへんは、さすがブラスロックグループです。

彼らがどんな曲を選んだのか、興味味深いので、曲目を掲載しましす。

1.Chicago
2. Caravan
3. Dream a Little Dream of Me
4. Goody Goody
5. Moonlight Serenade
6. Night and Day
7. Blues in the Night
8. Sing, Sing, Sing
9. Sophisticated Lady
10. In the Mood
11. Don't Get Around Much Anymore
12. Take the "A" Train

基本的にはスイングエラのヒット曲が中心になっています。
エラは、エラフイッツジェラルドのことではありません。時代、期間という意味です。こっちのほうが、しっくりくるのでこれを使います。

中学生の時、スイングエラと書かれた評論を見て、「どのエラ・フイッツジェラルドのアルバムタイトルだろう?」としばらく思っていましたので、説明しました。

もうひとつ、エラ・フイッツジェラルドは、エラがラストネームです。エラフイッツさんではありません。これも良く昔の映画を見ていた時、「フイッツジェラルドさん、フイッツジェラルドさん.....」という声優さんの声が、思い出深いです。
あるいは、翻訳小説だったかもしれません。
(ジャズファンで知らない人はいないと思います)

「ムーンライト・セレナーデ」がボサノバタッチで演奏されています。多くの人がこの曲をボサノバアレンジで演奏しています。阿川泰子さんのアルバム「Journey」(1980年発売)収録の「ムーンライト・セレナーデ」もシカゴと似たようなアレンジですが、とても良いトラックです。

「シング・シング・シング」は、ラテン調で演奏されています。ラテンと言うよりは、ジプシー調と表現した方が正しいかもしれません。
今よく、ライナーを見たら、「ジプシーキングス」が参加しているとあります。日本語ライナーには、「ルンバ調」と表現されています。
日本盤には日本語解説がついていますので、うんちくだけ語るなら大変便利です。
折角ライナーを見たので、共演メンバーについて、面白い話だけ抜き出します。
「Blues in the night」でギターソロを弾いているのは、エアロスミスのジョー・ペリーだそうです。
ピアノで参加のポール・ジェイファーは、米の人気TV番組「サタディ・ナイト・ライブ」のバンドリーダー兼ディレクターだそうです。
とても長いライナーです。伊藤秀世さんという方が書いています。好感が持てます。しかし今はこれ以上読まないことにします。自分の意見だか、伊藤さんの考えだか分からなくなってしまうからです。

 

全体的に、ドラムの音色がタイトですので、それが、ジャズアルバムを聴いたあとの後味と違ったものを感じさせる一番の原因ではないかと考えられます。

なぜ、彼らがこのようなアルバムを発表したのでしょう?
だれでも一度くらいは、自分の原点にある音楽についてのアルバムを出します。
ポール・マッカートニーが「アンプラグド」のアルバムを出したのは、1991年です。
シカゴにとっては、ポールのようにロカビリーではなく、こう言ったスイングエラのヒットが原点だったのでしょう。
ブラスロックグループとしては、考えられるところです。

しかし、これでは少し安直です。
リスナーの私としては、「わ〜い。スタンダード集を出してくれた!!」で済みますが。

1996年くらい、という年が関係しているのでしょうか?岡田多母さんによれば、この年は地球が「もう一度やろう」と決心した年です。

シカゴも何かを決心したのでしょうか?
たとえば、こだわるのを止めようとか?
何にこだわるかと言えば、「オリジナル」だとか、「評論家のつまらないコメント」とか、「芸術性」とか、そういうことかもしれません。

実際のところは良く分かりません。
当人達に聞けば、その時の心境は正確に出てくるでしょう。しかし、それがこの作品が世に出た本当の理由かどうかも、分かりません。

116:GREATEST HITS ON EARTH,
5TH DIMENSION
   
  フィフスディメンションです。日本語にすると5次元です。
私は、「アクエリアス(輝く星座)〜レット・ザ・サンシャイン・イン」と、「UP UP AND AWAY(ビートでジャンプ)」が大好きです。

「アクエリアス(輝く星座〜レット・ザ・サンシャイン・イン」を物心ついてはじめて聴いたのは、ポールモーリアのバージョンだったと思います。

映画「ヘアー」の挿入曲ですが、1969年のヒットです。きっと正確には、ラジオで彼らの演奏を聴いたのが初めてなのでしょう。

マリリン・マックー&ビリー・デイビスJRがフィフスディメンションのメンバーだったのを知ったのは、少し後だったような気がします。

マリリン・マックー&ビリー・デイビスJRは確か、「銀座NOW」にゲスト出演したことがあったのではないでしょうか?記憶が曖昧です。

今、「アクエリアス(輝く星座〜レット・ザ・サンシャイン・イン」がかかっていますが、やはり良い演奏です。前奏に惹きつけられます。

メドレーですので、途中からビートが変わりますが、これはジム・ウエッブ作の「マッカーサー・パーク」と共通していて、好きなパターンです。

中学生の時、当時とても高価だったTDKのハイポジションテープに、この曲をラジオから録音して聴いていたのを思い出します。
当時自宅にあったカセットデッキは、バイアスの調整からなにまでマニュアル調整するものでした。
全く分からず適当にやっていたように思います。

大学生の時に使用していたものには、バイアスの微調整機能が付いていましたので、今はテープバイアスの意味も分かりますが。

「パペットマン」はブルージーなR&Bですが、ニール・セダカの作品だそうです。

「UP UP AND AWAY」がかかりました。やはり良い曲です。
どうも改めて聴くと、メジャー7コードの塊のようです。

やはりメジャー7コードが大変好きなようです。基本的にはこれが好きな理由なのでしょう。
これも、ジム・ウエッブの作曲となっています。すっかり忘れていました。

ということは、ジム・ウエッブの作風が好きということなのかもしれません。
少しボサノバタッチの出だしで、すぐにストリングスが美しく絡みます。

2コーラス目からは、8ビートを基調としたサウンドに変わります。その後またボサタッチのビートに変わります。
そして、また8ビートに変わります。

このビートの切り替えと、ストリングスの使い方、メジャー7コード、ここらへんに、ジム・ウエッブの作風があるのでしょうか。アレンジもきっとジムでしょうから。

「届かぬ愛」が最終曲です。収録されていたアルバムタイトルは「5次元の結晶」だそうです。

 

 

117:THE MAMAS & PAPAS 16 OF THEIR GREATEST HITS    
  ママス&パパスのベストです。

社会人になったばかりの頃、ある商品の打ち合わせで日曜返上で人と会うことになったのですが、その時「市川真間」で○○時に」と言われ、はじめ駅の名前だと分からなかったことを思い出します。

ほとんど山手線の中でしか生活をしていない東京人だったのです。

カラオケに行くと「ルイジアナママ」を得意としているのが、この件と関係あるのかどうかは分かりません。

さて、彼らの最大のヒットは「夢のカリフォルニア」です。

タイミング良く、今ちょうどかかり始めました。
私の学生時代は「夢のカリフォルニア」というタイトルの映画が封切りになり、アメリカの歌うこの曲がリバイバルヒットしていました。アメリカはご存知、「名前のない馬」で有名なグループです。
同様ビーチボーイズもカバーしています。

作者は、メンバーのジョン・フィリップと、M.Gilliamという人になっています。

彼らの歌うビートルズナンバー「I call your name」も好きなトラックです。

「Dancing in the street」まで演奏しています。マーサー&バンデラスのヒットですが、ライナーには「ミック・ジャガーとデビィッド・ボーイ」の演奏もある、と書いてあります。私は聴いたことがありません。長い、ローズピアノソロまで入っています。
ちなみにローズピアノはユーミンの「海を見ていた午後」やビートルズの「Don't let me down」に出てくるエレキピアノのことです。

1970年はじめ頃に、山下洋輔さんが書いた文章に「あの音の低音はベースの変わりに使えるな、と思った」というようなことが書いてあったのを思い出します。
どうもその後、そういう使い方をしているものを聴いたことはありません。


確か、山下洋輔さんが中津川のフォークジャンボリーに出演した時のことだったと思います。フライドエッグの演奏を聴いていた時か何かの感想です。
その本には、例の安田南さんのステージでのことも書いてあります。

ちなみに、当時、山下洋輔さんと、山下達郎さんは同じ事務所に所属していたそうです。
シュガーベイブ全員がそうなのでしょう。
ですので、山下洋輔さんのブルーノートの研究で、伊藤銀次さんがギター演奏で手伝いをしたことがあるそうです。

ここでの「ブルーノート」とは、ジャズクラブのことではありません。Cコードならば、ミの♭、ソの♭、シの♭のことです。3度、5度、7度の♭とも言います。要するにこの音を使うと、ブルースっぽくなるという音のことです。

 

さて彼らのサウンドの特徴は、もちろん一つは、4人による掛け合いコーラスです。もちろんこれも好きな理由でしょう。
もうひとつは、どこか、「うねうね」、「うだうだ」しています。引きずっているとでも言うのでしょうか。元気はつらつではありません。
4人の声質がそうしているのでしょうか?意識的にサウンドをそうしているのでしょうか?
「夢のカリフォルニア」や「青空を探せ(Go where you wanna go)」では、そこそこ元気ではありますが。
私は彼らの「うねうね感」が好きなのでしょうか?分かりません。違うような気もしますし、そうなのかなぁ、とも感じます。

何にしても、「夢のカリフォルニア」が好きであることは確かです。

 

118:PAST MASTERS. VOLUME ONE, BEATLES    
  ビートルズです。
ビートルズはLPレコードの時は、イギリス盤、アメリカ盤、日本盤といろいろなバージョンのLPレコードが出ていました。

基本となるものはビートルズが意識して作成したイギリス盤なのですが、アメリカに紹介された時期的なことやさまざまな理由で、アメリカか、日本が勝手に編集したいくつものアルバムが発売されていました。
CD化された時に、これを機会として、基本的にイギリス盤に絞られました。もちろん、「マジカル・ミステリー・ツアー」のように、アメリカ盤が全世界的に、共通の正式盤であると認識されているものに関しては、それが採用されています。

そうなりますと、それまで、LPではアメリカ盤、日本盤のみで聴くことのできたイギリス盤未収録の曲が聴けなくなってしまいます。
そこで、登場したのが、「PAST MASTERS. VOLUME ONE」と「同TWO」でした。

その人が所有しているアルバムにもよるのでしょうが、私にとってはうれしいことでした。

なぜなら、それまでは「Long Tall Sarry」や「She's a Woman」と言った曲を聴くためには、ほとんど他の所有しているアルバムに入っている曲ばかりで構成されたアメリカ盤、日本盤などを、その1曲のために、学生にとっては大金をはたいて購入しなくてはならなかったからです。しかし、この「ONe」,「Two」を購入すれば、それで済んでしまいます。

ですので、LP時代にはなかなか聴くことのできなかったトラックなども、この2枚のアルバムのお陰で聴くことができるようになりました。

PAST MASTERS. VOLUME ONE
1. Love Me Do (シングルバージョン)
2. From Me To You
3. Thank You Girl
4. She Loves You
5. I'll Get You
6. I Want To Hold Your Hand
7. This Boy
8. Komm, Gib Mir Deine Hand (I Want To Hold Your Hand) (ドイツ語)
9. Sie Liebt Dich (She Loves You) (ドイツ語)
10. Long Tall Sally
11. I Call Your Name
12. Slow Down
13. Matchbox
14. I Feel Fine
15. She's a Woman
16. Bad Boy
17. Yes It Is
18. I'm Down
 
PAST MASTERS. VOLUME TWO
1. Day Tripper
2. We Can Work It Out
3. Paperback Writer
4. Rain
5. Lady Madonna
6. Inner Light
7. Hey Jude
8. Revolution
9. Get Back
10. Don't Let Me Down
11. Ballad of John and Yoko
12. Old Brown Shoe
13. Across the Universe [Version違い]
14. Let It Be (シングルバージョン)
15. You Know My Name (Look up the Number)

特にONEは良く聴きます。TWOは基本的にはシングル発売の曲が多いですので、その後発売された赤盤、青盤や、「The Beatles 1」などでも聴くことができます。また、ONEには私の好きな曲が多いのです。

ほとんど全てが、好きな曲と言って良いほどです。

Long Tall Sally」 、「She's a Woman」 、「Bad Boy」 、「I'm Down 」と言ったものが、特にお気に入りです。

1曲づつ書いていくと大変ですので、それはしませんが、よくもこれだけうまく好きな曲があつまったものだと思っています。

さて、どうして、上記の4曲がお気に入りなのかについて考えて見ます。

これは比較的簡単に仮説が立ちます。
まず、基本的に3コードナンバーであること。「She's a woman」はサビでコードが変わりますが、基本的には3コードで、サビもブルースフィーリングに溢れたメロディです。

次は絶叫系の曲であること。「Bad Boy」はジョン、それ以外はポールですが、他の曲も似たような傾向の曲と言えます。

それでは、なぜ、絶叫系の曲や、3コード、ブルースフィーリングに溢れた曲が好きなのでしょう?

これはもう分かりません。分かるのは、そういう性格に生まれてきたからということだけです。

説明を考えると、いつも次のような思い出が思い出されます。

私は幼少の頃、怪獣博士とちまたで言われていました(笑)。怪獣の名前なら、ほとんど知っていました。
ある日近所に住む年下の友人のおかあさんが、「この怪獣の名前を教えて。息子が分かるように怪獣の足の裏に、怪獣の名前を書くから」と、ビニール製の怪獣の人形を持ってきて、私に聞きました。

しかし、どうしても私はその怪獣の名前が分からなかったのです。何かとてもレアな怪獣でした(笑)。
私は「分からない」、と言いました。
しかし、そのおかあさんは、執拗に私に名前を聞いてきます。知っているけど、思い出せないと思ったのでしょうか?面倒くさいので、教えてくれていない、と思ったのでしょうか?
その時の私には、そのおかあさんの問いかけは非常に執拗に感じました。4歳か5歳くらいのことです。

しかたがなく、「良くわからないけど、こんな感じじゃないの?」と怪獣のイメージから、適当(適しているの意味)な名前をそのおかあさんに告げました。「間違っているかもしれないからね」と付け加えたようにも思います。良く覚えていません。記憶の書き換えが行われているかもしれません。

すると後日、「○○君、この間教えてくれた怪獣の名前違うじゃない。マジックで足の裏に名前書いたのに。△△君が怒っていたわよ」と言われてしまいました。

これはつまらないことではありますが、子供の身としては、非常にショックでした。
なにか、それ以来、説明ということに、こだわっているような気がします。
結果、「くどいくらい詳しく説明する」か、「どうせ分からないのだから」、あるいは「くどくなると申し訳ない」の2つの理由から、「簡単すぎる説明」をするか、または「一切説明すらしない」か、のどれかになっている傾向があるような気がします。もちろんそうなったのは、上の思い出だけが理由ではないとは思いますが。

そこで、分かったのは、「どうしても説明できないこと」というのはあるということのようです。
そして説明できなくとも、正しいことというのはある、ということです。
上の思い出で言えば、私は怪獣の名前を教えてあげることができなかったと言うよりも、きっと、「分からない」ということを説明できなかったのだと思います。
それくらい、怪獣の名前を知っている子供だと信頼されていたことに関してはうれしいことではありますが。

いずれにしても、この思い出も、必要、必然、ベストだったのでしょう。

というわけでこの話しは終わりです。

「そういう性格に生まれてきたからということだけです」を説明してくれ、というのなら、説明することもできます。
仮説があります。
しかし、きっと、多くの方は、理解してくれないでしょう。

 

追記:「Long Tall Saryy」を聞くと、雑誌”ロックショー”のラジオCMを思い出します。

 

119:Basie's Beatle Bag,
Count Basie & His Orchestra
 
  カウント・ベイシーのビートルズ集です。

収録曲は以下の通りです。

1. Help!
2. Can't Buy Me Love
3. Michelle
4. I Wanna Be Your Man
5. Do You Want to Know a Secret
6. Hard Day's Night
7. All My Loving
8. Yesterday
9. And I Love Her
10. Hold Me Tight
11. She Loves You
12. Kansas City

1966年の作品です。
アレンジはChico O'Farrillという人です。
「Yesterday」では、ビル・ヘンダーソンがボーカルとして参加しています。

曲目を見ると、アルバム「Beatles for Sale」が発表されたあたりまでの時代のようです。

主なメンバーは、アルトサックス、クラリネットで、マーシャル・ロイヤル、テナーサックスにエディ・ロックジョー・デイビス、ギターはいつもの、フレディ・グリーンなどです。

これも、ビートルズものの中では数少ない秀作だと思います。

うまくまとまっています。ベイシースタイルも崩れていません。

「A Hard Day's Night」では、Bメロは演奏されず、ブルース曲として演奏されています。ベイシーお得意の締めのピアノフレーズもで締めくくられます。

「Do you want to know a Secret?」はミディアムスローのバラードとして、演奏されています。

「I wanna be your man」はまさにジャズブルースとなっています。

「All my loving」が一番ベイシーらしい演奏かもしれません。ジャズでも良くあるコード進行の曲とも言えます。

「She loves you」も好演です。テナーのソロが出てきますが、あのコード進行なので、少しアドリブがやりにくそうです。

カンサスシティの演奏は、ウィルバート・ハリスン(Kansas City: The Best of Wilbert Harrison)のオリジナルに近い演奏です。
※( )内はAmazon.comの検索に使用した文字。大抵のアルバムは、写真上のタイトルで検索すれば出てきます。

このアルバムが好きな理由は、ビートルズが好きで、ビッグバンドジャズが好きだからでしょう。きわめて単純で分かりやすいです。

アルバムジャケットのベイシーを見ていると、むつかしいことを言う必要がないと感じざるを得ません。

 

120:WOODY HEARMAN featuring Stan Getz/EARLY AUTUMUN    
  モダンビッグバンドのウディーハーマンです。

これは1976年カーネギーホールでのライブです。1992年発売で、1991年にリマスターされたそうです。

サックスには、スタン・ゲッツと、ズート・スムズが参加しています。

ライブ感はありますが、音も良く、良いアルバムです。

モダンビッグバンドらしく70年物くらいまでは、常に新しいものを求めた作品を作っていました。

ここでは、基本的に古めの十八番ナンバーを演奏しています。
もっとフュージョンぽい演奏や最新のヒット曲を収めた作品もあります。

やはり聴き所は、「Four Brothers」です。なかなか良い演奏だと思います。

これが好きなのは基本的にビッグバンドが好きなことと、ウディーハーマンらしいモダンビッグバンドの醍醐味が味わえることではないでしょうか。

なぜ、ビッグバンドが好きかということについて考えて見ます。

ブラスの良い演奏を生で初めて聴いたのは、小学生の時に、ブラスバンドの演奏で、小学校の優秀賞か何かをもらった学校の演奏ではなかったかと思います。確か、「マジンガーZのテーマソング」か何かだったと記憶しています。

マイナーでファンキージャズのような色合いを持った曲で、演奏も素晴らしかったように思います。

その後は、小学校の高学年か、中学生になりたての時に、やはり小学生だか中学生だかにプロが少し混ざった演奏だったように思います。
当時の私は生録に凝っていましたので、ラジカセと安いダイナミックマイクを持って会場へ行ったのを覚えています。

曲目で覚えているのは、「雨」です。マイナーを基調としたミディアムテンポより少し早めの曲です。
少し前に、何かのCMに使われていたように思います。
マイナーで始まって、Bメロで長調に移るという、いかにもヨーロッパらしい曲調の作品です。

2度目はともかくとして、1度目の経験は鮮明に覚えています。

ブラスセッションで「バーン」とく来る衝撃に、「何てかっこ良いのだろう!!」と感動したのを覚えています。

きっと、この経験がビッグバンドジャズを好きになった理由でしょう。

小学生の時はブラスバンド部に入りたかったのですが、トランペットのマウスピースか何かを吹かされて、「君はだめ」ということになり、入れませんでした。

その後いろいろな楽器を演奏しているのですが、別にその時のくやしさが原因ではないようです。ひょっとして、その時入っていたら、何かの理由で楽器が嫌いになっていた可能性もあります。

あれで、必要、必然、ベストだったのかもしれません。きっとそうでしょう。

ただ、なぜ、あの演奏を聴いた時に好きになったのかについては、むつかしい説明が必要だと思います。
なにせ、一緒に聞いていたほかの学生もみんなビッグバンドジャズファンになった訳ではないからです。

「むつかしいって、そういう特徴、傾向があったってことだろう?」と言う方もあるかもしれませんが、「それではどうして、私や他の私と同じ特徴、傾向のある人は、そうなったのですか?」

という質問に明確な回答をしてくれる人は、過去にはいませんでした。
しかし、今は何人かいます。

聞いていると、どうも正しいようです。
それは、「あなたはどうして、算数はできるのに、世界史や地理ができないの?」という質問の答えにもなっているように思います。

 

1〜20   21〜40   41〜60   61〜80   81〜100   101〜120   121〜140
121〜131はこちら
  141〜160   161〜180 181〜200      
201〜220   221〜240   241〜260   245〜249

250〜253

254〜255

254〜258

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