理由もなくこればかり聴いてしまうCDのコーナー

CDはたくさんあるのですが、なぜか、いつもこればかり聴いてしまうCDを紹介します。

 

 

1〜20   21〜40   41〜60   61〜80                
クリスマスアルバムのコーナー                            

 

1:A Christmas Gift for You From Phil Spector    
  とても有名なフィルスペクターのクリスマスアルバムです。

1963年の作品のようです。

フィルに縁(ゆかりと読みましょう)のあるアーティストが勢ぞろいです。

演奏は、ドラムはご存知ハルブレインです。
ところどころに、彼独特のロールが聴かれます。

ギターにNino Tempoが入っていますが、サックスの彼でしょうか?

ピアノには、Leon Russellが入っていますが、あのレオンラッセルでしょうか?


フィルはプロデューサーとして有名ですが、やはりご存知かと思いますが、テディベアーズのメンバーとしてビートルズなども演奏している「会ったとたんに一目惚れ (To Know Him Is To Love Him)」の全米ナンバー1ヒット(1958年)を出しています。

フィルについては、http://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/
index.htmlhttp://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/
phil-spector.htmや、http://oak.zero.ad.jp/~zaf15903
/Jordan/Jazz_Pops/Phil_spector.htmに詳しいです。
     

やはりご存知の通り、ビートルズの「Let it Be」のプロデュースも彼によるものです。
ポールはあの「Long and winding Road」が嫌いなようですが、みなさんはいかがでしょうか?
実は私は好きなのです。
ブラスとストリングスとコーラスが入って、とっても私好みのアレンジです。

ジョージの「I Me Mine」などは、フィルでなかったらあのような良いトラックにならなかったかもしれないと勝手に思っています。

曲目です。

1. White Christmas - Darlene Love
2. Frosty The Snowman - Ronettes
3. The Bells Of St. Mary - Bob B. Soxx And The Blue Jeans
4. Santa Claus Is Coming To Town - Crystals
5. Sleigh Ride - Ronettes
6. Marshmallow World - Darlene Love
7. I Saw Mommy Kissing Santa Claus - Ronettes
8. Rudolph The Red-Nosed Reindeer - Crystals
9. Winter Wonderland - Darlene Love
10. Parade Of The Wooden Soldiers - Crystals
11. Christmas (Baby Please Come Home) - Darlene Love
12. Here Comes Santa Claus - Bob B. Soxx And The Blue Jeans
13. Silent Night - Phil Spector And Artists

’50S’, 60Sというよりは、フィルスペクター・ワールドのクリスマスアルバムです。
ハルのドラムがそうさせていると言うか、要するに、スペクターサウンドなのです。

クリスマススタンダードが並んでいますが、11のChristmas (Baby Please Come Home) - Darlene Love」が一番お気に入りのトラックです。
後で紹介する、マライアのクリスマスアルバムにも収録されています。
とても元気になるクリスマスソングです。
前奏からわくわくしてきます。

何かがが始まるぞぉ、という感じに溢れています。
Please, Please,Please.....」というコーラスとラブとの掛け合いがかっこいいです。

10.の「Parade Of The Wooden Soldiers」は、詳しい事情は知りませんが、クリスマスソングなのでしょうか?
料理番組っだか、何かの番組のテーマだかに使われていたような気がします。

13.の「Silent Night 」では、フィルのメッセージが聞かれます。

ライナーには、この13のみ、
「Copyright Control」とあります。
他の曲にはないようです。もちろん面倒なので、試してはいませんが。
この曲のみ、「コピーは勘弁してね」という意味なのでしょう。

’50S’, 60Sというよりは、....という表現をしましたが、それでも、クリスマスツリーの飾られた、レンガの暖炉のあるアメリカのクリスマスパーティで、このアルバムが流れ、参加者がダンスをしているような景色は容易に浮かんできます。
木枠の窓の外は、雪景色で、雪を被った少し大きめのクリスマスツリーが雰囲気をかもし出すような絵が、見えるようです。
カメラが外側からの映像に切り替わり、やはりレンガでできた煙突から出ている煙を映し出します。

私の見える絵には、家族に加え、近所の人や友人など10名ちょっとくらいのクリスマスパーティのものですが。

テーブルにはチキンの大きいのが乗っています。
ケーキは見えません。あれも、日本だけのものでしょうか?
やはりシャンペンとコーク、オレンジジュースもあります。
それとポップコーン、....オードブル.....サンドイッチもありますね。

だれかがサンタの衣装に身を包んで現れました。
大きな袋を担いでいます。
3,4歳の金髪の女の子が近寄って行くと、サンタは袋から、プレゼントを出します。
女の子がプレゼントを開けようとすると大きな犬が近づいてきます.............。


カメラは外の景色になります。
ここは少し田舎のようです。

森は一面、雪景色です。
白いうさぎが、跳ねています。


雪が”ドサッ”と落ちてきました。
ふくろうが木に飛び移ってきたのです。


何も無かったように、とぼけた顔をしています。

カメラは、少しずつ引きながら上空からの映像に変わって行きます。

森や家が小さくなっていきます。
一面雪景色です。

ところどころにある家の煙突からは、ゆっくりと煙が立ち昇っています。

カメラはずっと上に来ています。

映像の上には、白い山まで下の方に見えてきました。


ゴシック体の英文字で、なにやらタイトルが出てきます。
アメリカ映画のエンディングのようです(笑)。


しかしカメラは更に上空へ向かって生きます。

もう宇宙です。
地球が小さくなってきました。

星が綺麗に輝いています。
地球もきれいです..........。



と言うようなアルバムです。


さて、クリスマスとは、キリストの誕生日を祝うものです。

昔読んだニューヨークに駐在する日本人会社員の奥さんが書いた漫画には、イスラム教の人をパーティに誘ったら、「どうして?私はイスラム教だよ」っというシーンがありました。
(ニューヨーク駐在中の経験を漫画にしたものです。)


書いた当人は、「なんでも楽しんじゃおう!!」という乗りでしたが、私は初めてこれを読んだ頃は、「そうだよな。おかしいよな。他の宗教の人がクリスマスを祝うなんて」と思っていました。

しかし、今は、どうもこの作者の方が正しいように感じています。


船井幸雄さんは、良く本に「地の理では人間はいろいろなルールをたくさん作り、人を束縛するほうへ向かっている」としています。


これも、嫉妬の変形の一つではないかと感じますが、何か必要以上に規則を作っていくことと言うのは、いけないようです。
もちろん、肉体の世界ですので、必要最低限のルールというのは、どうしても必要になりますが。

赤信号では止まるとか、ですね。


政木和三さんは、「宗教の根元は全て同じである。宗教による対立など、いかにも間違っている」という内容のことを言っています。

私はどうもこれも正しいように思います。

政木さんの本には、「宗教にまじめであることはいけない」、「神仏は人の願いなど叶えない。、叶えるのは、自分の中にある神仏である」、「滝に打たれるような修行をするより、日々の生活での行いのほうがずっと大切なことである」というようなことを言っている方ですので、宗教に属せよ、などとは言っていません。

ですので、「宗教の根元は全て同じである。」とは、全ての宗教は、創造主:サムシンググレートの意志の代弁であるので、本当は同じことを言っているものである、対立や、不必要な規則を作り出すものではない、ということなのだと思います。



イエスは創造主の子としてこの世に登場してきますね。

こんなことを言っている人や著作があります。

私の読んだ般若心経の本によれば、観音様は、いろいろな姿になって現れるそうです。

天外伺朗さんの本には、「神は一つであるとか、たくさんいるとかいうのは、この世の四次元での発想であって、そもそも数の概念が、あちらの世界では異なる」というようなことを言っています。

政木和三さんの本には、「観音さまに抱かれたイエス」、という仏像が物質化して現れたことが書かれています。

神示があるときは、宗教に関係なく、その人が一番信じやすい形のものが現れ、神示をする、というようなことがいくつかの書物に見受けられます。

だからどうだと、人様に言うつもりは全くありません。
ただ、私は宗教に拘るのは、もう止めました。


ですので、今は以前に増して、クリスマスが大好きになりました。


日本人は、正しいのかもしれませんね。この点に関しては。仮説ですが。
ひょっとしたら、DNAの時点でとても大切なことを知っている民族なのかもしれません。

船井さんや池田邦吉さんがノストラダムスの予言の解釈として言うように、「日本が、大切な役割を果たす」ということは、何かとても信憑性のあることのように感じています。

みなさんはいかがでしょうか?

 

 

 

2:Merry Christmas, Mariah Carey    
  マライアのクリスマスアルバムです。

1994年の作品のようです。

こちらはぐっと現代調で、「フレンズ」のクリスマスパーティあたりで流れていそうな作品です。

しかし、マライアという人は、歌もうまいし、人柄も良いし、綺麗だし、ナイスボディだし、.....傍から見ていると、言うことなしです。

「めざましテレビ」に出演した際、マライアが日本で購入した2匹の仔犬を帰国の際に、軽部さんに上げることになっていたのですが、かわいい、ということで、あげるのが取りやめになりました。

その時、仔犬を形容して「見て、この毛、まるで絨毯(じゅうたん)みたいでしょう!!」という表現が、何かとても気に入ってしまいまいした。

     

曲目です。

1. Silent Night
2. All I Want for Christmas Is You
3. O Holy Night
4. Christmas (Baby Please Come Home)
5. Miss You Most (At Christmas Time)
6. Joy to the World
7. Jesus Born on This Day
8. Santa Claus Is Coming to Town
9. Hark! The Herald Angels Sing/Gloria (In Excelsis Deo)
10. Jesus, Oh What a Wonderful Child
11.God Rest Ye Merry, Gentlemen(日本盤のみのボーナストラック)

作品としては、とてもソウルフルなものになっています。

こちらの作品もうまく探しますと、ユーズドで割安で入手できるかもしれません。
理由は経験上です。

8の「Santa Claus Is Coming to Town 」は、終了後、演奏者達の歓声が入っていますが、本当に一発録りかもしれません。もちろんいくらかのアディショナル録音はあったかもしれませんが。何か本当にそういう乗りのある演奏です。



4.に「Christmas (Baby Please Come Home) 」が登場します。
好きな曲です。
上記作品と同じようなドラムですが、ベースが1小節に
4音ずつ入っているのがきちんと聴こえますので、少し雰囲気が異なります。

とても、楽しい演奏です。

ライナーは、湯川れい子さんとなっています。
「一聴60年代のガール・グループ風だが、’72年になってスペクターレコードから出たクリスマスアルバムの中で、ダーレン・ラブという女性歌手が歌っていた曲だ」
とあります。

72年というのは、再発売された年のことでしょうか?良く分かりませんが。

ダーレン・ラブについては詳しく解説されていません。
なにか、理由があるのかもしれませんが、詳しくは分かりません。
きっと、余計なことは書かない、としたのか、忙しかったかのどちらかでしょう。

彼女については、http://music.www.infoseek.co.jp/artist/review/101394/に詳しいです。
映画「リーサルウエポン」にも出ていたのですね。


ついでにライナーがらみですが、ライナーによると、アメリカを除く国々では、ボーナストラックとしてあと一曲「ゴッド・レスト・イェ・メリー、ジェントルメンという曲が追加されている、ということが書かれています。
発売前なので、詳しくは分かりません、としてあります。



ライナーには、彼女の手書きのクリスマスメッセージが掲載されています。
なかなか粋です。

参考までに:

To all my Japanese Fans.
Merry Christmas !(びっくりマークの下の・が、ハートになっています)
I hope this album adds special twel(このスペルの単語だと思います。手書きは読みにくいです。)
to your holiday season.
Thank you so much for
all your support

Lots of Love,

Mariah



日本人ファンに向けたものですね。手元にあるのは日本盤です。




作品として、非常に良い作品だと感じます。


クリスマスアルバムとして聴いてもいいですし、ポップスの作品として聴いても、非常に完成度が高いと思います。

演奏、アレンジ、録音どれをとっても、私には、満足するものばかりです。


もし、クリスマスアルバムに迷っている方は、これをお勧めします。
きっと万人(近く)に、愛されるアルバムだと思います。

むつかしいことが何も浮かんできませんので、無理に書きません(笑)。

それが、このアルバムがポップス作品として、完成しているせいだとすれば、誠に素晴らしいことですね。

バカにしているのではありません(笑)。
本当に、良いアルバムなのです。


 

3:Tge Best Of RINGO STARR, 20Th Century Masters The Christmas Collection    
  リンゴのクリスマスアルバムです。

手元にあるのは、2003年9月発売のものですが、どうも199911月が初発売のようです。


1曲目のちょっとELOを思わせる「Come on Christmas, Christmas Come On 」というワイルドなロックナンバーからはじまります。


2曲目からはポップなクリスマスソング集となります。

リンゴは全曲でドラムを叩いているようです。

どこか手堅くタイトなリズムで、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」を思わせるリズムの乗り方をしています。

アルバムの出だしとしては、これくらいインパクトがあっても良いのかもしれません。

曲目です。

1. Come on Christmas, Christmas Come On
2. Winter Wonderland
3. I Wanna Be Santa Claus
4. Little Drummer Boy
5. Rudolph the Red-Nosed Reindeer
6. Christmas Eve
7. Christmas Dance
8. Christmas Time Is Here Again
9. Blue Christmas
10. Dear Santa
11. White Christmas
12. Pax Um Biscum (Peace Be With You)

 

6曲目の「Christmas Eve」は、リンゴの作品ですが、しっとっりとした良いバラードです。
「ロング・アンド・ワインディング・ロード」を思わせるようなアレンジの良い曲です。

「アンクル・アルバート~ハルセイ提督」といったほうが、良いかもしれいません。
Bメロのコード進行もどこかこの曲を思わせます。

8曲目の「Christmas Time Is Here Again 」は、ビートルズファンならご存知の例の曲です。
最近は海賊盤も簡単に入手できるようになり、多くの方が聴いていることと思いますが、イギリスのオフィシャルファンクラブの会員へクリスマスに配られていたフレキシ・ディスクの1967年度版に入っている曲です。

バグパイプなどもアレンジに加わり、アイリッシュというのですか?イギリスぽさをかもし出しています。

7. Christmas Dance」、9. Blue Christmas 」では、カントリー調の演奏が聴かれます。
9は、今まで聴いた多くのカバーの内でも、なかなか良い演奏だと思います。
エレピの音が出てきますが、カントリーにエレピが出てきますと、それだけで、カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」が連想されます。

12. Pax Um Biscum (Peace Be With You)」は、インド音楽風の作品です。

クレジットを見ると、リンゴがメロトロンとシンセを弾いているようです。

メロトロンとは、知っている人は知っていると思いますが、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のフルートのような音に使われていた楽器で、簡単に言えば、アナログサンプリラー・キーボードといった楽器です。

アナログテープに出したい音を録音し、鍵盤を押すと、その音がでるという仕組みになっているそうです。
私は見たことも、弾いたこともありませんの、”そうです”としか、言うことができません(笑)。

全体的にやはりドラムの音にポイントのある作品のようです。
少し大きめの音で聴いた方が、良さが分かりやすい作品のように聴きました。

ビートルズファンには有名な話しですが、リンゴは左利きで、右利き用のドラムセッテイングで叩いているそうです。

きっとデビュー前、箱バンの仕事か何かで、右利き用でしか叩けないような状況でもあったのでしょう。

 

それが、リンゴの独特なドラミングを作っているそうです。

私はリンゴのドラムは好きです。名演とされているのは、何度もここで登場している「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のものです。

少しジャズドラムっぽいような、あの感じがなんとも言えません。



同じようにビートルズへの解説で良く言われるのは、「ポールは左利きだからピアノを弾く時、左手の音が大きい」というものです。
しかし、私の仮説は違います。
やはり、ベーシストだから、そうなるのではないかと考えます。

ベースラインやベース音がサウンド全体に及ぼす影響を良く知っている、あるいは知りすぎているから、そうなるのではないでしょうか?

ピアノを弾いていると、その意味は良く分かると思います。
いつもベース音に耳を澄ましているポールなら、ピアノを弾いている時でも、自然にそいういうサウンドを作っていても体験的に不思議はないと思えます。
加えて、左利きであることにより、それが容易にできてしまう、と言えると思います。


つまり、ポールの頭の中でなっているサウンドはいつも普通の人よりはベース音が大きいのだろう、と考えます。
それがピアノのように一人で完結できる楽器を演奏する時には、頭の中の音が正直に具現化され、結果、左手が大きい、となるということです。
もちろん仮説ですので、本当のところは良く分かりません。
しかし、これに関しては、少し自身があります。

何かの間違いで、会うようなことがあったら、直接聞いて見ます(笑)。



しかし、ビートルズというのは良くできたバンドだったと思います。
いろいろ言う人はいるでしょうが、どうも、あのメンバーでなければ、いけないような気がします。

ポールが歌っている時に、ジョンとジョージのコーラス、ジョンが歌っている時に、ポールとジョージのコーラス、リンゴが歌っている時に、そのほかの3人のコーラスであって、はじめてああいうサウンドなのだと思います。

リンゴのドラムで、ジョージのギター、ジョンのリズムギターで、ポールのベース、それで、あのサウンドができるようです。


作曲、作詞もすばらしいのは言うまでも無いのですが、不謹慎な言い方かもしれませんが、あのビートルズという”生きた楽器”があって始めてビートルズ達は、ああいったすばらしい曲を書けたのではないかと感じています。
リチャードカーペンターの「カレンの声に合う曲を見つけてきて...」という言葉にも通じることだと思います。



今ビートルズの曲の著作権は確かマイケルジャクソンが買い取って、持っていると思います。
もし勘違いだったら、ごめんなさい。

勘違いでないなら、どうもいろいろな本を読んでいると、マイケルは、ビートルズの著作権を手放すか、できたらフリーにすると良いような気がしています。

マイケルは自分で歌って、作ったもので、稼ぐのが相応しいように思えます。

実際はどうなのだかは、良く分かりません。


ちょっと、そう思っただけでした。


4:CHRISTMAS PORTRAIT, CARPENTERS    
  カーペンターズのクリスマスアルバムです。

まず、山下達郎さんばりのアカペラが、リチャードの声を中心にして、演奏されます。

続く2のaの「Happy Holiday」が、クリスマスシーズンの雰囲気を盛り上げます。


これは、私の知っている限り最高のクリスマスアルバムです。

みなさんは、もう聴いたでしょうか?

ただ、こうして、クリスマスアルバムばかり、続けて聴いていると、どれもこれも、基本的に良いできのものが多いようです。

理由を考えますと、欧米人ですと、やはり小さい頃から”クリスマス”に良い思い出や、思い入れのようなものがあり、それが、良い作品を作るのに、一役かっているのではないでしょうか?

少なくとも、これを含めた4枚は、全て、清清しさと、自由さのようなものに溢れています。

その中でも、これが好きなのは、巧みなオーケストレーションのせいがあると思います。
やはり私はどちらかと言いますと、この手のサウンドでは、オーケストラがか絡んだアレンジが好みのようです。

そういう意味では、リチャードと趣味が合いそうです。

曲目です。
英語名と日本語名を掲載します。

1. It Came Upon a Midnight Clear
2. Overture: Happy Holiday/The First Noel/March of the Toys/Little Jesus/I
3. Old-Fashioned Christmas
4. Christmas Waltz
5. Sleigh Ride
6. It's Christmas Time
7. Have Yourself a Merry Little Christmas
8. Santa Claus Is Coming to Town
9. Christmas Song
10. Carol of the Bells
11. Merry Christmas Darling
12. Christ Is Born
13. O Holy Night
14. (There's No Place Like) Home for the Holidays
15. Medley: Here Comes Santa Claus/Frosty the Snowman/Rudolph the Red-Nosed
16. Winter Wonderland/Silver Bells/White Christmas
17. Ave Maria
18. Selections from "Nutcracker": Oveerture Miniature/Dance of the Sugar Pl
19. Little Altar Boy
20. I'll Be Home for Christmas
21. Silent Night
 
1.天なる神には
2.ハッピー・ホリデイ*序曲 / まきびと羊を*序曲 / おもちゃの行進*序曲 / リトル・ジーザス*序曲 / ママがサンタにキッスした*序曲 / おおベツレヘムよ*序曲 / もろびと声あげ*序曲
3.オールド・ファッション・クリスマス
4.クリスマス・ワルツ
5.たのしいそり遊び
6.クリスマス・タイム
7.メリー・リトル・クリスマス
8.サンタが街にやってくる
9.クリスマス・ソング
10.キャロル・オブ・ザ・ベルス
11.メリー・クリスマス・ダーリン
12.主は生れ給いぬ
13.オー・ホリー・ナイト
14.ホーム・フォー・ザ・ホリディス
15.サンタクロースがやってくる / フロスティ・ザ・スノウマン / 赤鼻のトナカイ / よき王ウェンセスラス
16.ウインター・ワンダーランド
17.アベ・マリア
18.小さい序曲*くるみ割り人形 / 金米糖の踊り*くるみ割り人形 / 花のワルツ*くるみ割り人形
19.リトル・オルター・ボーイ
20.クリスマスはわが家で
21.きよしこの夜

1978年11月がオリジナル発売日の作品ですが、手元にあるCDは1992/11/16発売です。
これが初CD化されたものです。

その後2001/11/28再発売されたようです。
再発の方は、曲が少なくなっているようです。曲の並びも変わっているです。
どういう意図かは、良く分かりません。

  こちらは、Christmas Collectionというアルバムですが、米アマゾンによると、カーペンターズの2つのクリスマスアルバム、 Christmas Portrait と、 An Old Fashioned Christmas を1枚にしたもののようです。

31曲入りのようですので、何曲かは未収録のものもあるのかもしれません。
それでなくては、Christmas Portrait」が発売されている意味がありませんね。
ちなみに、「an Old Fashioned Christmas」は、CDでは廃盤になったか、発売されていないかのどちらかのようです.........

とここまで書いたところで、ライナーを見ましたら、詳しいことが書いてありました。


まず、78年にクリスマスアルバムを作る際に、たくさんの曲をレコーディングしたようです。

そこから曲を選び、78年に最初のLP「Christmas Portrait」が発売されました。
続いて、残りの曲で、84年にLP「an Old Fashioned Christmas」が発売されました。
ここまでがレコードの話しです。

次に、85年に、それらのアルバムから曲を選び、この手元にあるCD版の「Christmas Portrait」が発売されました。
ライナーに書いてあるのはここまでですが、まず、今日本で発売されている曲の少ない「Christmas Portrait」は、おそらく、LPで発売されていたものと同じ内容のものではないかと思います。
日本あまぞんの解説に「オリジナルジャケットで....」とあります。
そして、上の「Christmas Collection」は、CD版の「Christmas Portrait」よりもたくさん曲が入っていることと、2枚を足した、ということから、78年の録音から、できるだけたくさんの曲を収録して作成されたアルバムのようです。

おそらくこの解釈が正しいのだろうと思います。違っていたらすみません。

米アマゾン
日本のあまぞん


しかし、本当に良いアルバムです。
クラシカルであり、少しジャズ調の演奏もあり、スタンダードな趣のクリスマスアルバムな側面も、カレンの美しい声で、一層花が添えられており、言うことなしです。
オーケストレーション、特にストリングスの使われ方が抜群です。
コーラスアレンジも言うことありません。

次から次に繰り出されるクリスマスソングスの流れは、ビートルズの「アニーロード」のB面のメドレーを連想させます。
さながら、クリスマス版アビーロードという感すらあります。


ひょっとしたら、リチャードも、楽しい多くのクリスマスソングでアルバムを作る、ということが決まった時点で、頭の中に、「アビーロード」が浮かんだかもしれませんね。
私の仮説ですので、本当かどうかは、分かりません。



2のメドレーは、実に計算されつくしていて、素晴らしいものになっています。
リチャードのリードボーカルも聴かれます。
女性コーラスにはカレンも参加しているのでしょう。

3でも、リチャードの歌がフューチャーされています。
どこかフィンランドあたりの、空気が研ぎ澄まされたような、雪景色が連想されます。
フィンランドには行ったことはありませんが。

4になって、ヒロイン登場っとでも言うかのように、とうとう、カレンのリードボーカルが聴かれます。
美しい歌声です。
素晴らしいアレンジです。言うことありません。

続いて5もカレンです。
とても楽しげな演奏です。軽いビートとエレピの音が、カレンの歌声を引き立てます。
「トップ・オブ・ザワールド」を連想させます。

7は、スタンダードボーカル調です。
スローな4ビートです。
私の知っている限りで、これほど味のあるスタンダードボーカリストはいません。


10はリチャードのピアノがフューチャーされます。
下で紹介することになるデビッド・フォスターのアルバムでは、1曲目に演奏される曲です。


11もいいです、12もいいです..................全曲いいです。


15のメドレーでは、リチャードの粋なピアノが堪能できます。
ドラムはカレンでしょうか?なかなかスインギー(こんな言葉があるのか知りませんが)な、ドラムプレイを展開しています。

しかし、このアルバムでのカレンは本当に楽しそうです。
そういうカレンの波動が、多くの方に感じていただけるのではないかと思います。

18でも、リチャードのピアノが大活躍です。
舞台の幕が一度閉じて、もう一度開くと、舞台の左端にグランドピアノに座ったリチャードが現れます。
舞台の中央には、数人のバレリーナ達がスタンバイしています。
そしてこのチャイコフスキーのバレー曲の演奏が始まります.................というような、感じの曲の並びです。

20はミディアムスローの4ビートで演奏されます。
とても良いです。
カレンはジャズを歌っても、相当良い感じを出したでしょう。

21は、何と言いますか、......涙が出てきそうです。
カレンの声は天使の声です。
この曲を最後に持ってきた構成は、実に素晴らしいと感じます。


すばらしい.................


このアルバムは、クリスマスアルバムとしては言うまでもなく、カーペンターズの作品中、ナンバー1ではないかっと思います。
少なくとも、私にとっては、ナンバー1です。


私にとっては、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」も、マイルスの「ラウンドミッドナイト」も、このアルバムは超えています。


私にとっては、ポップス史上の美の極致であると言い切っても良い作品です。

 

5:Elvis' Christmas Album , Elvis Presley    
  エルビスです。

非常にブルージーなナンバーから始まるクリスマスアルバムです。

1957年の発売のようです。

この年は、恋にしびれて(4位)、監獄ロック(5位)、テディベア(6位)が、ビルボードの全米年間チャートに入った大活躍の年です。

2. 「White Christmas - Elvis Presley」では、曲の頭に、セッション中の会話が残されています。

4.「 I'll Be Home for Christmas」は、エルビスの強弱のある歌唱法にとてもあった曲のようです。
「涙のチャペル」あたりの曲を思わせる曲です。

しかし、この手の曲でコーラスが入ってくると、ちゃんと雪景色が思い浮かんでくるのは、私の人間としての後付けのものでしょうか?
それとも、コーラスアレンジがそれを連想させるほど、うまい、ということなのでしょうか?



「Blue Christmas」も、ややブルージーに演奏されます。もちろんこちらは、いくばくか、そういう雰囲気のある曲ではあるのですが。

「 Santa Bring My Baby Back (To Me) 」は、「traet me nice」を思わせる曲調とアレンジです。
エルビスっぽいですね。
The Jordanaires との息もぴったりです。

曲目です。

1. Santa Claus Is Back in Town
2. White Christmas
3. Here Comes Santa Claus (Right Down Santa Claus Lane)
4. I'll Be Home for Christmas
5. Blue Christmas
6. Santa Bring My Baby Back (To Me)
7. O Little Town of Bethlehem
8. Silent Night
9. Peace in the Valley
10. I Believe
11. Take My Hand, Precious Lord
12. It Is No Secret (What God Can Do)

 

エルビスは、他にも、クリスマスアルバムがたくさん発売されています。
おそらく枚数では、世界一ではないかと思いますが、どうでしょうか?
〜〜グランドオーケストラのようなもので、もっと多く出ているものもあるかもしれません。

ずっと、昔、ジェームスラスト・オーケストラが日本に紹介された時に、確か「ビートルズよりも多くレコードセールスを記録したアーティスト」のような、キャッチフレーズだったように、記憶していますが、どうだったのでしょうか?
私には良く分かりません。
彼らが、とても良い演奏をする、ということは、確かですが。


エルビスは、ロカビリーと同様、ゴスペルの作品でも、有名ですが、ここには、その両面がきちんと出ていますね。

私は、エルビスの場合、どちらかと言えば、若干後期の方が好きです。
ビートルズの場合、どちらかと言えば、若干前期の方が好き、とは、好対象です。

ただ、最近は、ビートルズの場合、針がぐっと、後期に振れはじめていますので、エルビスは逆に前期に振れるかもしれません。

全体的な雰囲気としては、どこか厳かなものがあります。

あまり、美しいとか、楽しい、という感じは漂ってはいません。
時代のせいもあるかもしれません。

あるいは、当時かなり、PTA的な人たちからパッシングを受けていたようですので、この手のアルバムでは、厳かさを狙ったのかもしれません。
本当の所は良く分かりませんが。

良いアルバムです。

 

6:Ella Fitzgerald's Christmas Album , Ella Fitzgerald    
  エラ・フイッツジェラルドの、クリスマスアルバムです。

1967年の発売です。

これは、とても良いですね。
良いというのはいろいろな意味がありますが、かなり本格的なクリスマスソング集とでも言えば良いのでしょうか、スタンダードなクリスマスアルバムとして、とても完成度が高いと感じます。

67年は、ルルの「いつも心に太陽を」がビルボード年間チャートの1位の年です。

ドアーズなどが活躍し、ビートルズは「ハローグッドバイ」などを出した年です。


アレンジと言い、何と言い、特別変わったことは何もしていません。
しいて言うならジャズ歌手が、スタンダードなゴスペルをゴスペルらしく歌っている、とでも、表現すべきでしょうか?

ジャズ的なところは、アレンジにも、歌唱法にも無いと言って良いと思います。

特徴がなくてつまらないんじゃないの?という声が聞えそうですが、それどころか、とても良いのです。
(ところがどっこい、という表現を使おうとしましたが、何となく止めました:笑)

7. 「Silent Night」では、後半に、コーラス隊とエラの声の大きさが同じくらいになるところがあり、なんとも、いい感じです。

8. 「O Come All Ye Faithful 」は、ほとんどアカペラ(無伴奏)で、エラの歌声とコーラスのみの演奏です。
正確には、鐘や、ハープ(ハーモニカではないほうの本物の)の音が少し入っていますが。

12.「三人の聖者(われらはきたりぬ)」は、唯一、少しだけジャズっぽさが感じられるトラックです。
ジャズワルツのリズムを刻んでいます。
決して派手にはなっていませんが、ピアノもジャズ的なところがありますし、ボーカルに数箇所、フェイクしたような節回しが出てきます。

13.「 God Rest Ye Merry Gentlemen」も、太鼓の音を除けば、基本的にアカペラです。


曲目です。
英語と日本語で掲載します。

1. O Holy Night
2. It Came Upon A Midnight Clear
3. Hark The Herald Angels Sing
4. Away In The Manger
5. Joy To The World
6. The First Noel
7. Silent Night
8. O Come All Ye Faithful
9. Sleep My Little Lord Jesus
10. Angels We Have Heard On High
11. O Little Town Of Bethlehem
12. We Three Kings
13. God Rest Ye Merry Gentlemen
 
1.クリスマスの聖歌
2.あめなる神にはみさかえあれ
3.あめにはさかえ
4.神の御子のイエス様は
5.もろびとこぞりて
6.まきびと羊を
7.聖しこの夜
8.神の御子は今宵しも
9.ねむれわが主イエス
10.荒野の果てに
11.ああ,ベツレヘムよ
12.三人の聖者(われらはきたりぬ)
13.たがいによろこび

調べたところ、どうも日本では廃盤のようです。
私の所有しているものは、日本盤ですが。

米アマゾンを調べますと、まだ購入することができるようです。

ついでに見ましたら、以下のようなクリスマスアルバムもありました。

Wishes You a Swinging
Christmas
1960年発売で、CDになったのは、1989年11月のようです。

こちらは、聴いたことがありませんので、何も言えません。

ひょっとしたら、ジャズっぽいのでしょうか?

 
1. Jingle Bells
2. Santa Claus Is Coming to Town
3. Have Yourself a Merry Little Christmas
4. What Are You Doing New Year's Eve?
5. Sleigh Ride
6. Christmas Song
7. Good Morning Blues
8. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
9. Winter Wonderland
10. Rudolph the Red-Nosed Reindeer
11. Frosty the Snowman
12. White Christmas

さらに、こういのもあります。

2002年10月発売ですので、新しいですが、オムニバスなのでしょうか?

Ella Wishes You a Swinging
Christmas [Remastered]
[EXTRA TRACKS]
[ORIGINAL RECORDING REMASTERED]
 
1. Jingle Bells
2. Santa Claus Is Coming To Town
3. Have Yourself A Merry Little Christmas
4. What Are You Doing New Year's Eve?
5. Sleigh Ride
6. The Christmas Song
7. Good Morning Blues
8. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
9. Winter Wonderland
10. Rudolph, The Red-Nosed Reindeer
11. Frosty The Snowman
12. White Christmas
13. The Secret Of Christmas
14. Medley: We Three Kings Of Orient Are/O Little Town Of Bethlehem
15. Christmas Island
16. The Christmas Song
17. White Christmas (Alternative Take)
18. Frosty The Snowman (Alternative Take)
 



これ(Ella Fitzgerald's Christmas Album)もお薦めのアルバムです。

彼女のように、器用にいくつかの歌唱法ができる人もいれえば、一つの歌唱法しかできない人もいます。
それは、どちらでも、いいのだと思います。

2つ、3つできたから、すごいとも、すごくないともいえないと思います。
ただ、複数できる人は、折角の能力なのですから、このように、事情が許せばどんどんやってみてほしいものだと感じています。





ロッドスチアートが最近、スタンダードアルバムを立て続けにリリースしていますね。
彼の場合は、歌唱法は、ほとんど変わっていないようですね。
「セイリング」あたりの歌唱法とほとんど同じような具合で、スタンダードを歌っています。
それでも、もともと味があります。
あれも、良いことだと感じます。
なぜかと言えば、こだわりがないというところでしょうか?
「こうでなくてはいけない」ということなく、どんどんやってみるのが、いいように思います。

もちろん、売れる売れないは、それだけでは、分かりませんが、彼の場合は売れていますね。
きっと、売れなくともそれほど構わなかったのだろうか、と感じます。
ただ、「良い作品にはなる」とは分かっていたことでしょう。

ただ、マーケティング的発想をすれば、彼はイギリス人ではありますが、今のように戦争などあり重苦しい時期には、このように心を癒すメロディアスなものが受ける、という考えが、スタッフにはあったかもしれませんね。

実際は、どうだか分かりません。



いいものが売れるとは限りませんが、ポップソングは、まだ現在の所、ある程度は、営業戦略と知名度で、操ることはできるようです。

ただ、ミリオンセラーを当てようと考え、スタンダード集を故意に作成するということは、今までの、レコード売り上げ傾向から考えて、なかなかありえ難いことだと感じます。

だから、きっと、そこそこの売り上げ、で構わないから、「好き」で「得意」なものをやってみたのでしょう。



本田健さんよれば、幸せな小金持ちになれる領域として、「好き」、「得意」、「経験」、「お金になる」、「ライフワーク」がうまく重なったことをするのが良いようですが、その意味では、どうでしょうか?

「好き」は、ロッドはきっと好きです。あの手のスタンダードも。
「得意」は聴いて見れば分かるとおり、うまく歌っています。
「経験」は、スロー、バラードものは、以前より歌っていて、評価はあります。
4ビートということになると、私の知っている限りでは、以前には彼の4ビートは聴いたことことはありません。
しかし、まあ、ジャズということではないので、問題ないと感じます。

「お金になる」、これは、ロッドで言えば、前述したとおり、スタンダードものなので、それほど受けるとは考えなかったのではないかと思います。

「ライフワーク」かどうかは、まったく分かりません。ただ、好きな歌を歌っていく、ということがライフワークならそうなのかもしれません。
ロッドに聞いてみないと、分かりませんね。

こう見てみると、ロッドは大抵はクリアしているようですが。
やはり興味を引くのは、「売れる見積もりがあったか、なかったか?」ということですね。
私はなかったと感じます。
ただし、良い作品はできるだろうと思っていたことでしょう。
そして、聴きたい方が聴いてくれれば良い、ということだったように感じます。
実際は分かりませんが。

折角ですので、ロッドの立て続けにでた3枚のスタンダードアルバムの曲目を掲載してみます。

It Had to Be You... The Great American Songbook October 22, 2002

 
1. You Go To My Head (feat Dave Koz)
2. They Can't Take That Away From Me (feat Arturo Sandoval)
3. The Way You Look Tonight
4. It Had to Be You (feat Michael Brecker)
5. That Old Feeling (feat Arturo Sandoval)
6. These Foolish Things (feat Dave Koz)
7. The Very Thought of You
8. Moonglow (feat Arturo Sandoval)
9. I'll Be Seeing You
10. Everytime We Say Goodbye (feat Dave Koz)
11. The Nearness of You
12. For All We Know
13. We'll Be Together Again
14. That's All

 

As Time Goes By...The Great American Songbook: Volume II October 21, 2003

1. Time After Time
2. I In The Mood For Love
3. Don Get Around Much Anymore
4. Bewitched, Bothered & Bewildered (Duet with Cher)
5. 'Till There Was You
6. Until The Real Thing Comes Along
7. Where Or When
8. Smile
9. My Heart Stood Still
10. Someone To Watch Over Me
11. As Time Goes By (Duet with Queen Latifah)
12. I Only Have Eyes For You
13. Crazy She Calls Me
14. Our Love Is Here To Stay
 

 

Stardust...The Great American Songbook: Volume III October 19, 2004

 
1. Embraceable You
2. For Sentimental Reasons (feat Dave Koz)
3. Blue Moon (feat Eric Clapton)
4. What A Wonderful World (feat Stevie Wonder)
5. Stardust
6. Manhattan (duet with Bette Midler)
7. S'Wonderful (feat Dave Grusin)
8. Isn't It Romantic (feat Dave Koz)
9. I Can't Get Started
10. But Not For Me
11. Kiss To Build A Dream On (feat Arturo Sandoval)
12. Baby, It's Cold Outside (duet with Dolly Parton)
13. Night And Day
14. A Nightingale Sang In Berkeley Square

3枚とも、とても好きな選曲です。
特に、3枚目は良いですね。

ジャズとスタンダードがどう違うかと言いますと、曲目だけ見ると非常に微妙です。
演奏は、楽器のアドリブソロがあるとか、ボーカルがフェイクするとか、分かりやすいものがあります。

近い内に、是非聴いて見たいと思います。

 


さて、アルバムに戻ります。

良いアルバムです。
時間がある方は、聴いてみると面白いと思います。


エラって、すごい歌手ですよ。

 

 

7:David Foster's the Christmas Album , David Foster    
  アレンジャー、キーボーディストのデビッドフォスターのクリスマスアルバムです。
1993年の発売です。


「Carol of the Bells 」で、荘厳な雰囲気と共に始まります。

2曲目の、上記エルビスでブルージーに演奏された「Blue Christmas」はここでは、ムードジャズ風に演奏されます。

Wynonna Judd という女性歌手が歌います。
私はこの人は知りません。
デビッドが選んだのですから、それなりの人なのでしょう。

このアルバムは発売された時に、新品で購入した私としては珍しいアルバムです。

やはり、CDプレーヤーが良くなっているのでしょうか?
久しぶりに聞いたところ、音も悪くありません。
私の耳に変化があるのかもしれませんし、CDに慣れただけかもしれません。

慣れるというのは、良い面の時もあれば、悪い時もあります。
悪しき習慣になれるなんていうのは、良くないですしが、別に害のないものが慣れて何とも無くなる、と言うのなら、良いことでしょう。



曲目です。

1. Carol of the Bells [Instrumental] - David Foster
2. Blue Christmas - Wynonna Judd
3. Firsl Noel - Be Be & CeCe Winans
4. It's the Most Wonderful Time of the Year - Johnny Mathis
5. Grown-Up Christmas List - Natalie Cole
6. O Holy Night - Michael Crawford
7. Go Tell It on the Mountain/Mary Had a Baby - Vanessa Williams
8. I'll Be Home for Christmas - Peabo Bryson& Roberta Flack
9. Mary's Boy Child - Tom Jones
10. Christmas Song - Celine Dion
11. Away in a Manger - Tammy Wynette
12. White Christmas - All Artists




3曲目を演奏するBe Be & CeCe Winansも、私は良く知りません。
名前はどこかで聞いたことがあるような気もしますが。
内ジャケットには、全員写真入りで紹介されていますが、黒人シンガーです。
ソウル系の世界では有名な人かもしれません。



4曲目のJohnny Mathisは、ジョニーマティスです。
スタンダードボーカルで有名な人です。
「ミスティ」のボーカルバージョンで有名です。

ここでもスインギーな演奏です。
ビッグバンドとストリングスに乗せて、軽やかな演奏になっています。
声も良く出ています。



5曲目はNatalie Coleです。
ご存知ナット・キング・コールの娘さんです。つい10年くらい前までは、ソウル系のシンガーとして、有名だった彼女です。
次のアルバム紹介で、彼女のクリスマスアルバムが登場します。



6のMichael Crawfordは、知らないで、通そうと思ったのですが、気になったので、検索してみました。
履歴のようなものは見つかりませんでしたので、なんですが、どうもミュージカル俳優または俳優兼歌手、あるいは、同じ名前の有名人が複数いる、のいずかのようです。
同じ名前で大学教授も出てきますが、それは別人でしょう(笑)、たぶん。

映画とレコードをやっている人が同じ人なら、バーバラ・ストライザントの「ハロードーリー」、ジョン・レノンの「僕の戦争」などの映画に出ており、いくつもアルバムを発表しているようです。「オペラ座の怪人」のサントラにも出てくるようですが、一般者のレビューですので、そこからはそれが舞台か映画か不明です。

歌はとてもうまいです。



7はVanessa Williams ですね。
日本では、96年の田村正和のドラマ主題歌になった「アルフィー」で有名でしょうか?
全米ナンバーワンヒットの「Save the Best for Last」でも有名ですと、私の持っている彼女のベスト盤のライナーで、湯川れい子さんが書いています。



8はなんと、Peabo Bryson& Roberta Flackのデュエットです。
私はこの”デュエット”をキーボードで打つのがあまり好きではありません。
ですので、”で”に今、単語登録しました。
ちなみに、”で”には、”デビュー”も入っています。

ピーボブライソンは、セリーヌ・ディオンとのデュエット曲「美女と野獣“Beauty and the
Beast”」で有名ですね。

ロバータ・フラックは、ご存知「やさしく歌って」で日本では有名です。
この曲も最近は、「ネスカフェの歌」とは言われないですむようになったようですね。
First Time Ever I Saw Your Face 」、「Making Love」などでも有名ですが、私はFirst Time Ever I Saw Your Face 」が少し苦手です。
ずっと聴いていられないのです(笑)。
しかし大ヒットしたのですから、良い曲に違いありません。



9はセクシー男性歌手Tom Jonesです。一応トム・ジョーンズと読みます。
ここでも、男性っぽい熱唱を聴かせてくれています。



10はこのアルバムの中では一番説明の必要のないCeline Dionです。
とても良いできのトラックだと思います。
かわいらしい声で、このアルバムでは紅一点という感じです。(他にも女性はいますね。失礼。)

10年くらい前、ある事情で会った麻布十番のバーの黒人のマスターが「昔カナダでセリーヌ・ディオンのバックで踊っていた」と言っていましたが、あれは本当でしょうか?(笑)
良く分かりません。



11のTammy Wynetteはカントリーシンガーです。
と言っても、今調べたのですが。
早速、所有しているカントリーベストを見ますと、入っています、入っています。しかも、数曲入っていました。
有名な人なのですね。
歌い始めて、すぐカントリーシンガーと分かる声です。

Amazonのレビューでは、Loretta Lynn Patsy Clineと並ぶ、カントリーシンガーである、というものもあります。

カントリー調の歌唱法です。
アルバム中で異色です。とても特徴があります。

日本ではカントリーシンガーと言うと、だれでしょうか?ドリー・パートンでしょうか?
ロレッタ・リンは映画「歌えロレッタ愛のために」で、知名度が高いでしょうか?
ハンク・ウィリアムスまで行ってしまうと、古過ぎますね。

オリビア・N・ジョンはデビュー当時はカントリー歌手と呼ばれていました。

コニー・フランシスなんかも、相当カントリー調の歌唱のように私には聴こえますが、カントリーは、アメリカの演歌のような存在なのでしょうから、きっと影響があっても不思議ではないのでしょう。
実際は良く分かりません。

「アイム・ソーリー」、「ダイアナマイト」、「スィートナッシング」などで有名なブレンダ・リーも確かカントリー歌手だったはずです。
彼女のようなあの歌い方がカントリー調という感じなのですが、分かるでしょうか?
ちょっと高域によった音質で、独特な節回しをします。



12. 「White Christmas」は、All Artistsです。
さながら、クリスマス版「We are the World」のようです。

All Artistsは、複数形ですが、これだと、どちらのアーチストだか、良く分かりませんね。

artiste:芸能人、プロの歌手、ダンサー、俳優など、ショーをやる人のこと
artist:芸術家




さて、少し触れた「慣れ」ですが、「染まる」、という言葉もあります。
どちらも、良い意味にも、悪い意味にも使われますし、似たような意味でもあると思います。

ただ、「染まる」よりも、「慣れる」のほうが、悪い意味に使われる時には、まだ救われるような気がしますが、どうでしょうか?

船井幸雄さんによれば、会社でもなんでも、属した集団と一体化するのが、良いというような意味のことを言っています。
どうしても一体化できない、どうしても嫌いなら、その集団を辞めたほうが、当人にもその集団のためにも良いそうです。
宇宙でも、地球でも、町でも、村でも、会社でも、家族でも、その属しているものは、相似形であり、そこに一体化できることが、望ましい、というような内容です。

確かにそうなのだろうとは感じます。

ただ、その属した団体が、どう「宇宙の理」で考えても、「宇宙の理」からはずれている場合には、私は馴染むことはできません。
もちろん船井さんも、どうしても嫌なら止めるのが良いとも言っていますが。

「染まる」というのは、おそらく、体の芯から、その色になってしまっていることを言うのだと思います。
「慣れる」は、そこまで行かず、とりあえず、表面だけなんとかなるようになった、ということなのではないかと考えます。

ですので、「慣れ」ても、すぐに、変わることはできるように思います。
しかし、「染まった」ら、中々抜けられないように思います。
どうでしょうか?

私は、嫌な団体に属すと、何とか、「染まらないように」努力します。
団体としては、困ったことですね。厄介者かもしれません。
やはりこういう場合は、辞めるか、諦めて、染まってしまうかなのでしょう。

染まると楽です。きっと。
もちろん、その色が好きであったり、問題なかったりするなら、何も問題はないと思います。

しかし、問題がある場合には、やはり、辞めるか、諦めて、染まってしまうかなのでしょう。

あるいは、どうしても染まれない色というものもあるのでしょう。

黒を赤に染めるのは、きっと大変なことです。
白を赤く染めるなら、それほどむつかしくありませんね。

いずれにしても、あきらめて染まってしまうのも、自分の責任ですね。
お金のためだとか、社会的立場などなど、要因はいろいろあるでしょうが。

という訳で、もしCDの音が良くなったと感じているのが、CDプレーヤーなどが良くなったということではなく、私の耳が、CDに慣れてしまったのだとしたら、これは私の責任です。

どうしても「染まりたくなかったら」、CDを聴かずに、アナログを聴いていれば良かったのですから(笑)

この「染まり」がすぐに元に戻るものなら、何も問題はないですね。

「染まった」としても、アナログ用の耳にはすぐに戻れるとは思いますが。

ただ、戻るのに時間がかかるものも確かにありますね。
しかし、時間が少しかかるだけでしょう。
正しいと思っていて、もともとそうであったことなら、間違いなく戻れると感じています。

みなさんは、どう思うでしょうか?




しかし、クリスマスソングというのは、今の時代にあっては、なかなかすごい存在です。

50年前に出たアルバムでも、最近のものでも、それほど大きく曲の内容が変わっていません。


ジャズなどのアルバムもそうではありますが。

ただし、スタンダードと呼ばれるジャンルの作品は、多少時代によって内容が変わっています。
良い曲なら、躊躇なく、どんどん取り入れます。
それが売るためなのか、製作者の音楽的思い入れなのかは良く分かりませんが。


ただ、ここらへんに、ジャズと、スタンダードの違いはあるのかもしれませんね。



良いアルバムです。

 

 

 

 

8:Holly & Ivy , Natalie Cole    
  ナタリーコールのクリスマスアルバムです。
1994年の発売です。

1曲目の「ジングルベル」は鈴の音から始まるビッグバンドジャズです。
サックスソロも登場します。
軽快なアレンジです。

2曲目は、子供のコーラス隊と演奏されます。
どこかディズニー調のアレンジを感じます。

3曲目の「ザ・ファースト・ノエル」は、「サイレントナイト」と同じくらい、どのアルバムにも登場しますね。

4. 「No More Blue Christmas'」は、マイケル・マッサーとゲーリー・ゴフィンによって、このアルバムのために書き下ろされた新作ナンバーのようです。
前奏のエレキピアノが、なんともマイケル・マッサーです。
ウイットニー・ヒューストンを感じさせます。
ギターには、ポール・ジャクソン.jrが参加しています。
台詞入りのしっとりとしたナンバーです。

サビがちょっとリタ・クーリッジと伊東ゆかりでヒットした「あなたしか見えない」を思い出させるメロディラインです。

曲目です。

1. Jingle Bells
2. Caroling, Caroling
3. The First Noel
4. No More Blue Christmas'
5. Christmas Medley: Jingle Bell Rock/Winter Wonderland/
Little Drummer Boy/I'll Be Home For Christmas
6. Merry Christmas Baby
7. Joy To The World
8. The Little Boy That Santa Claus Forgot
9. A Song For Christmas
10. Silent Night
11. The Christmas Song (Chestnuts Roasting On An Open Fire)
12. The Holly & The Ivy

 

 

5のメドレーも、ビッグバンドジャズ風な演奏です。
エレピの音が出てきますが、ちゃんと「フェンダーローズ」とクレジットされています。
4に出てくるエレピはローズではありません。
少し前でしたら、ヤマハのDX系のシンセのピアノ音にいろいろなエフェクターをかけた音が有名でした。
その後、デジタル技術の進歩で、各社いろいろと良い音色を作成していますので、今は、音だけでは、なかなか何の音か判断がつきません。


6. 「Merry Christmas Baby」はでは、ギターにPhilip Upchurchが参加し、ソロもとっています。
とても、ブルージーな演奏です。
ブラスセクションが控えめに絡みます。

エルビスのクリスマスアルバムに出てきそうな演奏です。
良く覚えていませんが、エルビスもこの曲を演奏していたような記憶があります。

7. 「Joy To The World」は、前奏ですぐこの曲と分かる演奏です。
映画「シスターズアクト」の教会のシーンに登場しそうなアレンジです。
2ビート調の速いテンポでゴスペルが展開され、力強いコーラスがからみます。
 

8. 「The Little Boy That Santa Claus Forgot」は、ストリングス主体の美しいアレンジです。



9. 「A Song For Christmas」は、Carroll Coatesが、このアルバムのために書き下ろしたナンバーのようです。
私はこの人を良く知りませんが、今調べたところでは、有名な作曲家のようです。
1964年にはゴールデングローブ賞で、「Sunday in New York」でオリジナルソング賞を獲得しているようです。
The Golden Globes.comに少しだけ出ています。

「夕映え」、「You'll See」,「Love is Letting go」などの曲を書いているようです。



10. 「Silent Night」は、しっとりとした演奏です。
コードを少し変えているでしょうか?テンションでしょうか?
少し普通と違います。
歌うのに難しいアレンジがされているようにも感じます。



11. The Christmas Song (Chestnuts Roasting On An Open Fire)
この曲は、1946年にメル・トーメとロバート・ウエルズが書いたとなっています。
あのジャズシンガーのメル・トーメでしょうか?



12. The Holly & The Ivy
トラディショナル・ソングです。
ドラムなしの演奏です。
落ち着いた良い演奏です。





さて、下記のアルバムは、ナタリーの父親のナットキングコールのクリスマスアルバムです。
私は聴いたことがありませんが、きっと良い作品でしょう。

CDの発売日は、August 24, 1999です。
オリジナル発売日は不明です。

The Christmas song
Nat King Cole

1. The Christmas Song (1961)
2. Deck The Halls
3. Adeste Fideles
4. God Rest Ye Merry Gentlemen
5. O Tannenbaum
6. O, Little Town of Bethlehem
7. I Saw Three Ships
8. O Holy Night
9. Hark, The Herald Angels Sing
10. A Cradle in Bethlehem
11. Away In a Manger
12. Joy to the World
13. The First Noel
14. Caroling, Caroling
15. O, Come All Ye Faithful
16. Silent Night
17. Nat's Introduction
18. The Christmas Song-Natalie and Nat Duet
19. Nat's Christmas Wishes
20. Bonus Track
 
       



最近米アマゾンを見ていましたら、ナッキンコールのピアノアルバムで良いものが見つかりました。
ご紹介します。

The Piano Style of Nat King Cole [Bonus Track] というタイトルです。

 
1. Love Walked In
2. My Heart Stood Still
3. Imagination
4. I Never Knew
5. Stella by Starlight
6. (What Can I Say) After I Say I'm Sorry?
7. I Didn't Know What Time It Was
8. Taking a Chance on Love
9. April in Paris
10. I Want to Be Happy
11. I See Your Face Before Me
12. Just One of Those Things
13. I Get a Kick Out of You
14. If I Could Be With You (One Hour Tonight)
15. I Hear Music
16. Tea for Two
17. My Heart Stood Still [Alternate Take]

1956年発売で、CD化は1993年だそうです。

オスカーピーターソンに似ていると良く言われますが、試聴した限りでは、オスカーよりも、しっとりとした表現のように感じました。

米アマゾンの上手な買い方は、中古です。
USED&NEWと右の方に書いてありますので、そこを押すと、他店での中古、新品の価格が出てきます。
その店へ、直接注文を出せます。

Availability:Comments:などに、International shipping available. と書いてあれば、日本へも送ってくれます。
送料は大体
550〜700円程度です($5.49だと思います。レートによります)。

たとえば、2004年12月12日現在、一番安いUSEDは、$5.30ですので、送料込みで$10.79です。

そのyahooのオークションのように、その業者が出しているほかの品物も見ることができます。
見方については説明が大変なので、詳しくはしませんが、うまく他にも必要な品物が見つかれば、送料が得することもあるかもしれません。
私は、USEDに関しては、そこまでやったことはありません。






  親子で活躍しているシンガーというのは、以外に少ないように思います。
一発屋ということではなく、両方共に、一線で活躍しているケースということですが。

フランク&ナンシー・シナトラ、パット&デビー・ブーン、ジョン&ジュリアン・レノン、などなどいますが、ナタリーほど、長期に渡って、一線で歌手活動をしているということではありません。

ジュディ・ガーランド&ライザ・ミネリは、両人とも長期で活躍していますが、なかなか他には浮かんできません。
これはきっとすごいことですね。



日本では、役者さんなどで、息子、娘が長期に活躍している例というのはありますが、やはり歌手では少ないようです。

藤圭子さんの所は、後20年しないと分かりませんね。

役者と言えば、阪東妻三郎さんが3人の息子(田村高廣氏、田村正和氏、田村亮氏)が活躍していて有名ですね。

アメリカなどでも、役者さんでは、2世代とも長期に活躍しているパターンはあるようです。



もし、役者は幾世代か活躍できるが、歌手はむつかしい、というパターンがあるとしたら、それはなぜでしょうか?

ひとつはDNAによる遺伝の可能性ですね。
役者と歌手で違うとすれば、音楽的センスということなのでしょうか?

顔は似る可能性があります。
声も似ます。
体格も似ます。
性格も似ます(良し悪しと言うより、傾向)。


  しかし、音感、歌、リズム感などのようなものは、遺伝的要素が少ないのでしょうか?

リズム感は、確かに、放っておくだけでは、むつかしいかもしれません。
ある程度、幼少の頃から、訓練に近いものが必要かもしれません。

歌も練習は必要でしょうが、どうなのでしょうか?
遺伝もあると思いますが。

音感は何を音感と言うのかにもよりますが、音楽に関する総合的センスと定義するなら、遺伝しているのではないかと思うのですが、どうなのでしょうか?



もし、リズム感、歌なども広義の意味で音感:総合的音楽的センスとするなら、音楽に関するものは、少しだkでも、練習は必要なのかもしれません。

ただ、違う観点から見るならば、才能が開花しても、長期に渡って、やる気を持続するということが、役者業より、大変と言いますか、歌手業では、何か特別な要素が必要なものなのかもしれません。



それとも、時代性のようなものが、関わってくるのかもしれません。


ポールマッカートニーの父親はやはり音楽関係だったようです。
しかし、特に世界的な存在ではありません。
もし、ポールが父親と全く同じ能力だったとすれば、運を別にすれば、違うのは時代、ということになるかと思います。
 



ポールが60歳とすれば、父親が活躍していたのは、1930年くらいから1950年くらいでしょうか?
スイングジャズ前後の世代ということですね。
確かに、そのような音楽をやっていたように覚えています。

その時代の音楽では、世界的ではなかったが、時代がロック、エレキギターの時代であれば、すごい活躍ができる才能、そういうものが、ポールにはあったということになるのでしょうか?

もちろんこれは、ポールと父親が同じ音楽的能力であった、という仮定ですので、どこにも確かなものはありませんが、時代ということは、考えられると思います。


逸れに対して、役者は、ひょっとすると、時代性がなく、人が魅力と感じるものは同じようなものなのかもしれません。
もちろん、まったく、時代の影響がないとは思えませんが。

つまり、時代に関係なく、声、顔、格好、クセなど、人が好むものは、時代性を超えて同じであるので、役者は、2世代でもって、長期に売れ続けることが、比較的容易である、という仮説です。

なんとなく、そうなのかな?とも思えてきます。
実際は良く分かりません。
 


音楽が遺伝的要素だけよりも、訓練が役者の場合よりも必要で、尚且つ、時代にあっていることが、長期に渡って活躍できる要素となる、という仮説も、何となく、説得力があるような気がします。
これも本当の所は分かりません。


で、実際の場合はどうかと考えます。

ジュディー・ガーランドとライザ・ミネリで言うならば、彼女等は、歌手と言うより、ミュージカル女優です。
演じられる歌手ではなく、歌えて踊れる役者というべきですね。

とすれば、比重は役者の方へ置かれます。
となりますと、先の仮説がとてもうまく当てはまると思います。
役者として人気の出る要素は遺伝的に受け継ぎ、音楽的なことも、訓練している。
よって、音楽y的には時代に即した要素がなくとも、役者として大成でき、そして、歌うことも、踊れることもできている、ということでしょうか。



ナタリーのケースはどうでしょうか?

父親のやっていた音楽は、ジャズです。
初めはメインはピアノ、後期はメインは歌となります。
後期の歌は、ジャズというよりは、その時代の最もポピュラーな形式での歌物、といった方が良いのかもしれません。


ナタリーは70年代〜80年代はソウル、90年代に入り、父親がやっていたようなスタンダードを始めます。
70〜80年代は、ある意味、その時代で最もポピュラーだった歌物といっても良いかもしれません。
90年代以降は、形は父親と同じですが、時代性を見ますと、決して、最も時代に即した形式ではありません。


  さて、見てみましても、やはり、確かなものは見えてきません。
コール家のケースは、両人とも、うまく時代に即した能力を得ていたということになるのでしょうか?
となりますと、全く持って運以外のものではないように思えます。
もちろん、努力もしているとは思いますが。

運であったとしましても、非常に稀なケースであることは確かなようですね。
何せ他には、このようなケースは見当たりませんので。


分かることは、仮設ではありますが、どうも、音楽の場合は、能力と時代性が関わっているようだと言うことです。



その時代性とは何でしょうか?

何を考えれば分かるでしょうか?



1930年代はビング・クロスビーの時代、40年代はフランク・シナトラの時代、50年代はエルビス・プレスリーの時代、60年代はビートルズの時代、70年代はスティービー・ワンダーでしょうか?80年代、90年代はマイケル・ジャクソンでしょうか?

確かに、マイケルがシナトラのカバーを出しても、良い作品にはならないような気がしますし、あの時代にいたとしても、売れたかどうだか、良く分かりません。


ポールは80年代半ばまで、常時に近いくらいでナンバーワンヒットを出していましたが、年齢もあるでしょうが、90年代以降は、それほどすごいヒットメーカーではありません。スイングエラにいたらどうだったでしょうか?
声が渋すぎて世界的にはなれなかったでしょうか?
まして、ビートルズの用におく人音楽に影響を受けたポップスなど、できたはずも無いように思えます。

シナトラは今若かったとしても、イメージもあるかと思いますが、スタンダードシンガーなら似合いますが、今のポップスを歌っている姿はあまり似合いません。

こう考えると確かに、時代との関わりと、ヒットには関係があるようです。



やはり、音楽には時代との関わりが大きいので、2世代で長期の人気を継続するのは、むつかしそうだ、という仮説は、相当高い確立で正しい仮説である可能性がるように感じます。


それで、どうかと言いますと、もし音楽でプロを目指していて、売れようと考えている方がいるとしたら、そこには時代性がある、ということを考えた方が良さそうだ、ということでしょうか?

それに対して役者は、人間に根ざした根源的な部分を大事にしたほうが、売れる、ということでしょうか?
 

そして、息の長いのは、ミュージシャンより、役者ということでしょうか?
もちろん、マクロに考えての人気ですので、多くのファンを得られなくとも、自分の音楽を聴きたい人だけにでも、聴いてもらえれば、それで幸せ、という場合には、それで良いようですが。



そして、もうひとつ思うことがあります。
人間の根本的なもの、普遍的なものを知りたいと思うなら、役者を見てみる。
また、流行を知りたいなら売れっ子ポップシンガーを見てみる、ということも、言えるかもしれませんね。
もちろん仮説です。



いずれにしても、ナットキング&ナタリー・コールは、私の仮説が正しければ、音楽的にとても幸運である、ということなのかもしれません。
もちろん仮説ですので、本当のところは良く分かりません。


  以上、クリスマスアルバムの紹介でした。


また、良いクリスマスアルバムを入手しましたら、ご紹介します。


 

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