時空のコーナー

「天の理」と「地の理」

しばしば船井幸雄さんが語っている上記の言葉ですが、新しい本ではどのように語っているかについて記載したいと思います。

「必ずこれからこうなる だからこうしよう」(2004年3月31日発行)では、下記のようにしています。

 

「地の理」を「地球の理」と表しています。
次のようにまとめています。(私の要約ですので、主観が入っているかもしれません)

1:複雑
世の中は複雑化している。学問、経済、生活などいろいろな分野が複雑で、分かりにくくなっている。

2:不調和:
環境問題こそ、不調和の最大のマイナス面である。

3:競争・搾取
資本主義経済の自由な競争のもと、他人を蹴落とし、さまざまな競争が行われている。

4:秘密:
大企業・団体などが、自分たちの利権・利益を守るため、事実を隠すことが行われている。

5:束縛:
信用できないから、法律で縛る、日本の中央官庁では、地方への補助金を増加し、自分の裁量権の維持・拡大で、地方を縛ろうとしている。

6:不公平:
資本主義によって、生まれた、貧富の格差を語っています。
23ページでは「(要約)アメリカでは、貧富の格差が拡大し、いまや全人口の1%のお金持ちがGDPの50%を独占している。またおよそ3400万人が貧困層に属している」としています。

7:分離:
現代科学は、細分化により発展したが、「木を見て森を見ず」のように、大きな間違いが見逃されている可能性がある。
医学では、専門分野ごとに細分化しすぎ、全体を見るという医学の原点が忘れられている。
瞬時に全体を把握したりする「右脳的判断」がないがしろにされている。

8:デジタル:
2進法の「イエス」、「ノー」的判断基準により、中間・少数派がないがしろにされている。
都会のギスギスによって生じる「ストレス」はこのデジタルが大きな要因である。
「イエス」、「ノー」の間にこそ、世の中の心理がある。

9:ムダ・ムラ・ムリ・が多い:
エゴ中心システムの宿命。「ムダ・ムラ・ムリ」のコストが、人類の経済活動を阻害している。

10:短所是正:
欠点に手をつけるとうまくいかない。短所是正はむつかしく、こだわっていると、前に進めない。
代表はリストラであり、一時的に経営は良くなるが、社員のやる気がなくなり、会社は衰退する。

 

「天の理」を「宇宙の理」と表しています。
次のようにまとめています。(私の要約ですので、主観が入っているかもしれません)

1:単純:
物事が明快・シンプルで誰にでも良く分かる。人類が抱えている余計なストレスを感じることがなくなり、全ての人が納得して生きていけるようになる。

2:調和:
周囲のものや、自然と調和して生きていく。環境汚染、人と争うことがなくなる。差別がなくなり、思いやりの気持ちの大切さがわかるようになる。

3:共生(協調):
競争・対立する価値観がなくなり、平和に暮らせる。人を出し抜く、追い落とす、良心に反することをしてまで、競争に勝とうとしなくなる。

4:開けっ放し:
秘密がなくなり、情報独占による利権・利益を守る必要なくなる。
知識共有により、技術が飛躍的に発展する。

5:自由:
「地球の理」では、際限のないエゴを抑えるため、束縛が必要。「宇宙の理」では束縛必要なし。
本当に自由な世界では、人のさまざまな能力が発揮される。

6:公平:
特権階級の搾取なし。誰もが豊かな生活をする。本当に能力のある人、がんばった人が評価される。不要なストレスなく、病気がなくなる。

7:融合:
バラバラだったものが、融合し、本来の目的のため機能する。縦割り行政、セクショナリズムなどなくなる。学問とビジネスの壁もなくなる。全体的に捉えるようになる。

8:アナログ:
有機的・連続的に捉え、全体として判断する。
欠点よりもそれを上回る長所があれば、結果だけでなく過程も評価する。
多数決のような横暴はなくなり、少数派を大切にする。
本当は例外、少数派こそ大切である。

9:効率的:
「ムダ・ムラ・ムリ」がなくなり、必要のないものが、はっきりする。対立もなくスムーズに物事が運ぶ。
IT化が「ムダ・ムラ・ムリ」を解消し、中間コスト削減で物価が安くなる、としています。
※違うページでは、デフレは、中国などの経済参入で止まらない、として、資本主義には大打撃を与えるが、資本主義の限界を示す現象のひとつである、と説明しています。

10:長所進展:
いいところを伸ばし、生成発展する。苦手・嫌いなことはする必要はほとんどなし。
得意・好きなことの追求で、発展していく。
長所を伸ばすことにより、短所を気にする必要なくなる。

※船井さんの言う「宇宙の理」の世の中は、「地球の理」との対象で語られます。ですので、「資本主義」も「共産主義」も、どちらも「地の理」のものであるとしています。「共産主義」が先に滅んだのは、より「ムダ・ムラ・ムリ」が多かった、一部の特権階級により搾取が行われていた、というような記述をしています。

 

以上です。


私は思い当たることがたくさんあります。みなさんはどうでしょうか?
「宇宙の理」で行動すると、以前は「してやられる」ということが多かったとも感じています。
これからは逆のようです。「宇宙の理」で行動すると、「うまくいく」世の中になるはずですし、そう願っています。

この本でも、他の多くの本でも、船井さんは「以前は策略などでうまく行くことがあった。しかし、今(これから)は、成功・成長している企業・個人は「天(宇宙)の理」にかなっている動きをしている」と語っています。

他の著書では、「1996年に地球は次のレベルに進むことを決めた」というような記述があります。※1
ミクロな部分を信じるかどうかは、個人によると思いますが、何かの流れが、大きく変わってきているというのは、事実だと感じます。

「変革期には旧勢力にとって都合の悪い出来事がおきる」として「、江戸の終わり〜明治初期」、「関東大震災〜戦後」のできごとを語っています。

今、世の中を振り返って、上記のようなことに納得してしまいます。みなさんはどうでしょうか?

 

 

※1:船井さんをはじめ他の方の著書で、ニュアンスの違いこそあれ、同内容の記述があったように思います。
「人間塾:2003年8月1日発行」の中には、『岡田多母さん著「愛しのテラへ」内の記述』として、次のような記述があります。
抜粋:「そんな彼女がいま予感していることを前掲書から引いておきます。<この呼び声に、テラが息を吹き返したのです。いま閉じていた瞳を開け、再び、自らのプログラムを新たに感じはじめたのです。
そして、決心してくれました。「もう一度やりはじめましょう」と。その兆しは一九九0年から始まっています。が、地球が自ら決心したのは一九九六年のことです。
それまで和魂(にぎたま)であった地球は、今度は幸魂(さちたま)として、幸いが自らある、至福がそこにあるという状態になります。幸魂は幸福感。最高の喜びを呼び寄せることによって成り立っている世界です。いままさに、この世は喜びを見出す世界になります。>

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送