副島隆彦です。 私は、2月7日から、ヴェトナムに調査旅行に行っていました。元気で戻りました。
(略)
小沢一郎と鳩山政権は、この10日間、じっくりと腰を落として、まじめに政権運営をやっていることが分かります。 負け犬の遠吼(とおほ)えを、テレビ6社(NHKを含む)と5社の大手新聞の幹部どもは、今もやっているようです。
鳩山首相の、何かあっても謙虚に対応して、すこしも感情的にならず、自分を徹底的に抑えて、「冷静なる沈着」の構えを一時も忘れない様子が、大変すばらしい。 (愚かな)相手(たち)と激しい応酬をしたら、それでは愚か者(アメリカにいいように利用され使われている馬鹿ども)と対等になってしまう。
バラク・オバマ大統領も、「冷静なる沈着」の構えで、自分を引き釣り下そうとして次々と罠(わな)を仕掛けてくる敵たちに攻撃の隙(すき)を与えようとしない。立派なものだと思います。
そう言えば、アメリカが咬ませ犬で使った、負け犬の、日本の検察庁の地検(ちけん)特捜部長の佐久間達哉(さくまたつや)と、東京高検(こうけん)検事から、わざわざ志願して、地検特捜に降格してきて、佐久間を助けた、狂犬病(マッド・ドッグ)の大鶴基成(おおつるもとなり)の 二人は、そろそろ、3月の人事で、どこか、田舎の県の検事正(けんじせい)となって、3段階降格で、投げ捨てられることになるのだろうが、発表はまだなのか。日本国民からだけでなく、検察内部からさえも、ひどく蔑(さげす)まれて、配流先の月でも眺めればいい。
以下に、帰って来てから、私の目に付いた重要な記事を3本だけ、載せます。 何よりも大事なことは、日本国民の団結です。 愚か者の、テレビ・新聞の論説委員クラスの、アメリカの手先を意地でも続ける気の者たちを、今から、私たちは、静かに説得しなければいけない。
副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
●「小沢氏 政倫審への対応慎重に」
NHK 2010年 2月14日
民主党の小沢幹事長は、福岡県久留米市で記者団に対し、みずからの政治資金をめぐる事件に関連して、社民党などから衆議院の政治倫理審査会への出席を求める意見が出ていることについて、「検察の捜査で、不正なカネを受け取っていないことは明らかになっている」と述べ、慎重に対応したいという考えを示しました。
この中で、小沢幹事長は「どの場でも話をするが、政治倫理審査会であれ何であれ、検察の捜査に勝るものはない。強制力を持った捜査の結果、不正なカネを受け取っていないことが明らかになったのだから、このことで国民にはっきりと理解していただけるものと思っている」と述べ、慎重に対応したいという考えを示しました。
また、小沢氏は、市民団体が小沢氏を起訴するよう検察審査会に申し立てたことについて、「検察審査会で議論してもらえばいい。ただ、政治とカネをめぐり、与野党でいろいろな問題が出たが、強制捜査によって不正なことをしていないことが明らかになったのは、私だけだ」と述べました。
● 「 連日の小沢バッシング みのもんたに民主党が激怒 」
日刊ゲンダイ 2010年2月15日 掲載
小沢問題で民主党が世間から袋だたきにされ、鳩山内閣の支持率が急落しているが、その“バッシング世論”をつくったのが大新聞・TVだ。「検察捜査完敗」で小沢問題にケリがついたことで、民主党は反撃に出ようとしている。問題視されている筆頭が、TBS番組の司会者みのもんた(65)だ。
誤った世論を作ったと問題視
朝の報道番組「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS)は、この1カ月間、これでもかとばかりに4億円土地取引問題を取り上げ、連日、小沢バッシングを展開してきた。
司会のみのもんたがスタジオに呼んだ民主党議員に対し、「何が信じてくれ? 何が潔白なの?」と詰め寄り、「秘書3人とも逮捕されるのは検察の横暴ですか!?」「あなたもハッキリ答えられないんですよ!」と、ヒステリックにつるし上げるシーンを見た人も多いはずだ。
「通常国会で国民が期待しているのは景気ですよ。生活ですよ」と言いながら、「そこへもってきて、目の前に横たわっているのが小沢問題」と蒸し返したりしていた。で、「小沢不起訴へ」の報道が一斉に流れると、「納得できませんよ」と怒り、「政治資金で土地を買おうが、奥さんの名義にしようが関係ない?」と不満ありあり。どうしても小沢幹事長を極悪人にしないと気が済まないようで、居並ぶコメンテーターもついていけないほどだった。
不起訴受けて番組再チェック
ある民主党議員はこう言った。「『朝ズバッ!』は平日朝3時間にわたって放送されている。通勤前のサラリーマンも、朝食を作り終えた主婦も、みんなが見ている。土曜朝には『みのもんたのサタデーずばッと』も放送中です。“朝の顔”のみのが、こんな一方的な報道を繰り返したら、“小沢=悪”のイメージが視聴者に刷り込まれてしまうのも当然です。小沢幹事長が起訴か不起訴か決まるまでは我慢してきたが、もう許せませんよ」
それでなくても一連の大マスコミの小沢報道をめぐっては、根拠のない飛ばし記事、ウソ八百の誤報が問題視されている。民主党は過去の記事や放送をチェックしているが、「中でも、みのもんたが誤った世論をつくってきた」とカンカンなのだ。
「みのは、07年の不二家の不祥事の際、TBSの誤報に乗っかって『不二家なんてメーカーは今すぐに廃業しろ』と言って大問題になった。08年には、割りばしがのどに刺さって男児が死亡した事件での発言がBPOに申し立てられ、番組内で謝罪した。そういう“前科”があるのに懲りない。センセーショナルに誰かを悪者にして、たたけばいいと思っているのでしょう」(放送関係者)
民主党は一連の“みの発言”を「問題にする」と言っている。みのは腹をくくった方がいい。
● 民主党 参議院議員 やまねりゅうじメールマガジン
2010年2月12日発行号
ホームページ: http://www.r-yamane.com
◇総理と幹事長のこと (2月8日)
(略)
政治家や官僚の中に、個人の暮らしのことなど何の苦労や心配もなく、唯々、社会や国家のことだけを考えて育ってきた鳩山総理のような人々がいても良いのではないか。そういった人々は、国の財産とも言えはしまいか。私はむしろ、そういう人々はいつの時代でも絶対的、必要不可欠な存在なのだと思う。「苦しい暮らしの経験のない者が、庶民の暮らしを理解できない」などと揶揄する野党議員もいたが、今の鳩山内閣の閣僚の中には、赤貧洗うが如き幼少年期を過ごした大臣もおられる。民主党政治は、生産者から消費者の視点、強い者から弱い者への視点が原点であり、それが変革の理念となっているが、わが民主党の国会議員は必ずしもエリート出ばかりの者ではなく、私のような叩き上げの政治家もいて、結構、バランスがとれているのだ。多数の庶民派の政治家が、鳩山総理をガッチリ支えることで、庶民の生の声は充分、政府の施策に反映される仕組みとなっていることが、前政権の野党議員は次第に認めざるを得なくなってくるのではないか。
今回の一連の金にまつわる問題は、庶民的感覚から、その額の大きさに対する感情的な反発は当然のことだろう。しかし、個人の資産、あるいは一族の資産を天下・国家の為に使ってきたという本質的側面が有識者の声の中に出てこないのは、国民世論やマスコミ論調に押されての事だろうか。あるいは、その視点を欠いてのことなのだろうか。
私はもっと、学者や評論家など、発言や執筆の場を持つ有識者には、個人資産を天下・国家の為に使ってきた総理の国家への貢献という視点を含めた勇気ある意見の開陳を期待したいと思う。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
(以上)